かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

退職への道1

〔注意 役職、人物像、職種などの設定を相当程度改変しています。〕

今からおよそ6年前のことです。

私は都内の支店に平社員として勤めていました。

毎日、子供を保育園に送って、その足で出勤。帰りは定時若しくは定時ちょっとすぎに退社し、猛ダッシュで帰り、保育園にお迎えに行く。これを配偶者と都合をすり合わせて交代で。この頃配偶者は残業だらけで、お迎えはもっぱらわたくしの担当になることが多かったです。そのかわり送りは配偶者にお願いして少し早めに出社するなどしていました。幸い子育てに理解ある職場だったので、仕事上のトラブルがなければ平時は何とか定時プラス30分程度で帰ることができました。

延長保育も長期で頼んでいたので、19時までにお迎えにいけば何とかセーフ。保育園は実家から徒歩50mという大変恵まれた立地でしたので、私もダメ、配偶者も都合がつかない時は、実家の母に迎えを頼んでいました。

そんな風に職場にも実家にも恵まれていましたが、出世街道にはとんと縁なし。このまま平社員で終わるのかな、と思っていた矢先。

定期人事異動の季節になり、副支店長に呼ばれました。

「あなたには、課長をやってもらうから。B支店で。おめでとう。」

今いる支店も駅前再開発だのタワマンだので、会社や個人がどんどん入ってくる。相手先もどんどん増えてどんどん忙しくなる。支店上層部は、本社に増員をお願いしていたと思いますが予算がないのか、優先度が低いのか、本社は人員を増やしてくれず、時々ヘルプをよこすだけ。私も普段は机でお弁当を食べるとすぐ仕事。休憩というものをとったことがありません。日中ずうっと走り回っている。文字通り支店内を小走りで移動していました。ころぶとあぶないですね。繁忙期になると実家に頼り切りで、保育園ではなく実家に子供を迎えに行くことが大変多かった。

それが今度はB支店。相当大きな支店です。忙しさも評判、誰も行きたがらない支店。そこへいって、しかも課長をやれという。

課長にしてくれるのは嬉しいけど、そんなところでやっていけるのだろうか。

期待と不安の両方が立ちのぼってきました。