かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

支店での思い出2

二つ目は、バイトさん同士のお話。

〔注意 役職、人物像、職種などの設定を相当程度改変しています。〕

私の所属していた部にはバイトさんが十人程度おりまして、そのうちの私の課を大体担当するバイトさんが数人、日々私が作業指示を出しておりました。

ある時、係長がやってきて、「AさんとBさんをよく見てて。なるべく同じ場所で作業させないようにね」というのです。

何だろうと思って聞くと、どうやらベテランで取り仕切っているAさんが、最近来たBさんに「作業が遅い」「指示されたとおりにやっていない」「これくらい当然でしょ、気が利かない」というような内容のことを、Bさんにだけかなり執拗に言っているらしいのです。

Bさんから作業の終わったものを貰って、ざっと点検しても特に問題は見当たらない。とすれば、例えば丁寧すぎて作業量が少なくて、その分Aさんに負担がかかって、Aさんがイラついているのかもしれない。

係長の話があってから、作業場所を相当に離して、それぞれ別々の作業を割り振ってやってもらうことにしました。

私の所からは十メートル以上離れているし、途中机やらロッカーやら人やら視線をさえぎるものや音があるし、私も自分の作業で忙しいので、そうそう監視もしていられません。

私から見て、Bさんに手順を説明してやってもらうと、きちんとできてくるし、また、Aさんは、私や周りのバイトさんたちに対しても、明るくほがらかに接しているようにみえるし、作業もきちんとしているし、私から見れば問題が起こるようには思えませんでした。

私のいた職場のように、正社員は月給で無期限雇用、バイトさんは時給で期間更新と、立場もはっきり分かれていると、バイトさんにはバイトさんの社会というものがあって、それは私の立場からは容易に覗くことのできないものだったのだと思います。