かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

退職への道2

本筋に戻りましょう。

〔注意 役職、人物像、職種などの設定を相当程度改変しています。〕

B支店に着任したその日。いままでと違って、窓を背にした私の座る場所の正面に課員の机の島がひろがっています。備品はどこだとか、トイレはどこだ、課の決まりは、そもそも何階に何があるのか、さっぱりわからないので、係長を質問攻め。うん?心なし係長の視線が鋭いような。仕事内容は、幸いいままで経験したものプラスアルファだったのでほっとしました。が、物量がまるで違います。

ここのバイトさんたちにも挨拶。いままでは十数人でしたが、こちらはバイトさんだけで60人以上いる。一応作業がわかっている事務なので、何かこうした方がいいとか要望があったら遠慮なく言ってくださいね、などとかっこいいことを言ってしまいました。やや舞い上がっていたのかもしれません。

さて、夕方。繁忙期は終わっているので、バイトさんたちも課員も大体いなくなって、窓際の課長達だけ残っていました。そこへ次長からお呼びがかかりました。「引き継ぎ書に、子供の送り迎えで残業ができない、と書いてあったけど、本当なの?」と聞いてきました。係長も耳をそばだてています。「ええ、本当です。でも、時々なら大丈夫です」と答えました。それから次長の所で、他の課長も招集されてあれこれ指示がありました。さっそく机に戻って作業です。作業中わからないことが出てきたので、また係長に聞きに行きました。そしたら係長が突然激しい大声で「次長の話を聞くのにメモもとらないんですか、信じられませんね!」すごく冷たい顔。やれやれと思って、すごすごと席へ戻りました。わからない所は隣の課長にこっそり聞いて。たしかにそうだなあと思い、それ以来、呼ばれた時は必ずメモを持参するようになりました。忙しい係長に対して、前からいた課員に聞けば済むようなことをあれこれ聞いていたから、怒りがたまっていたのかもしれません。

もうすっかり暗くなっていました。初日からこれかよ、と心も暗くなりました。