かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

退職への道4

そうして、ざっとは把握したと思っていた自分の財産を、ひとつずつしっかり数字で把握していったのです。

そしたら。

なんと。

全然余裕じゃん。子供二人分の学費も定期預金でしっかりあるし。

TOPIXのインデックスファンドは含み損あるけど大したことない。

全世界株インデックスファンドは結構な含み益だ。

そして、思っていたよりも預金の比率が高かった。

金融機関別の資産明細を配偶者に見せた所、安心して「辞めてよし」となったのです。

家族の了承も取り付け、じゃあ上司にいいましょうか、ということになったのですが。

とりあえず、ほぼ目途がついた四週間納期の仕事(前回 退職への道3参照)の納品ができたら支店長に話をしよう、と決めました。

納品が終わった翌週だったと思います。今から休めば、今まで未消化で切り捨てまくられていた有給休暇を完全消化できる。いうのは今しかない。

という段階で、お話をしました。

最初は驚かれました。そんなに負担なら課長を下りて残留するのはどうですか、次の人事異動で前回希望していた職種になるよう調整しますよ、などお話をいただきましたが、人事異動は保証のある話じゃないし、もうすっかり心が決まっていたので、態度は変えませんでした。

その数日後に、支店長から、有給消化は途中になるけど、年末で退職はどうですか、と打診されたので、少し考えさせてください、と引き取って、帰ってから一人で考えました。でもなあ、本社だって手伝いだせる位の余裕があるんだから、私の代わりなんていつだって投入できるでしょう、だったら最後にこれくらいの我儘を言ってもばちは当たらんよね。と思ったので、お断りをして、有給休暇完全消化で2019年1月末日退職が決まりました。

それから、部署全体に発表して引継ぎを始めました。

嬉しかったのは、課員がサプライズでお金を出し合って退職祝いをくれたこと。そして、なんとバイトさんたちも退職祝いをくれました。

なんだかんだと引継ぎ、荷物整理を済ませて、11月初旬から有給消化に入ります。その後は退職日に顔を出して手続きをするだけです。

秋も深まった出勤最後の日、からにした机やロッカーのカギを引き渡して、課員はみんな帰った後で、課長たちだけが残っているいつもの光景。課長になると残業代がつかないから、予算は厳しいし闇残業の取り締まりも厳しい昨今、課長たちだけが残っているのです。まあ、時々は課員に聞かせたくない話をしたり、結構気持ちを休めるための時間でもあったのですが。

軽く挨拶をして外へ出ると、もうすっかり暗くなっていましたが、幸い天気は晴れていました。濃紺の空に都会の明かりで星はほとんど見えませんが、とても空が深く、気持ちがすーっと軽くなって空の奥深くまで広がっていくような感覚を覚えました。

でもちょっとだけ心配は残っていました。一応全部始末つけたつもりだけど、休暇中に呼びつけられるような事態になったらやだな、とか、課員が何かしでかしたら残った課長達が対応してくれるはずだけど、何か聞かれたらやだな、とか。

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そして、そのまま何事もなく、一月末日の退職日を迎えたのです。

これで最後に残った心配事も完全になくなりました。

完全に、自由だ。