かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

8 今すぐ買う、少しだけ

では、株式を購入するのはいつなのか。
答えは
「今でしょ」
これが結論です。結論ですが、全部一括で今買うわけではありません。お試し買い、ドルコスト平均法を思い出してください。
ためしに、まず今、買おうと思う株がある。そこに投入していいだろと思うのは〇〇円。では○○円全額投入して一括で買おう、という判断を下したとして、そこから先を予想してみましょう。
f:id:otosak:20210412173515p:plain図左―株価が上がってきたぞ、よしよし、これからも上がるだろう
図右―株価は下がってきたけれど、もうすぐ底を打って上昇するだろう
ということを期待して買いました。f:id:otosak:20210412173606p:plainf:id:otosak:20210412173621p:plain
期待通りいけば、よしやった!ガッツポーズ、ですが、下2つのように「あらららら、しょぼーん」ということもありえます。
少額ならまだしも、大枚はたいて一括投資したらどうでしょうか。
千円出して株買ったら、一週間後950円になった。
1万円出して株買ったら、一週間後9千5百円になった。
10万円出して株買ったら、一週間後9万5千円になった。
100万円出して株買ったら、一週間後95万円になった。
1千万円出して株買ったら、一週間後950万円になった。
これがわが身に起こったらどうでしょうか。下に行くほど「うわあ、買うんじゃなかった」ゴロゴロ(←床を転げまわる音)になりませんか。
5 エコノミー人とヒューマン人 - かけこみリタイヤ―のダイヤリーで投資を始めようとしている人を二種類に分けました。
1.貯蓄は少ないが、貯蓄と投資を並行して進めようという人
2.まとまった貯蓄があるので、それを元に投資を始めようという人
1.の人はあまり心配していません。お試し買いを推奨しましたし、私の言うことを聞かなくても、生活防衛資金の積み上げというファイアウォールがあるので、どっちみち投資には少しずつしか資金を流せないからです。
心配なのは、2.の人です。自分はエコノミー人だ、経済的合理性のみ追及、感情には流されないぞ、と思って例えば退職金2000万円を投資して一週間後に1900万円になったらどう思います?

これがコロナショックの時点だとどうなるか。東証株価指数でいうと、2020年2月7日の1,732.14が同年3月13日には1,261.70に27.2%も減ってしまいました。2000万円が一月ちょっとで1456万円。一月ちょっとで544万円が吹き飛んでしまいました。

話を戻しますと、2000万円が1900万円、一週間で100万円が毀損しているんですよ。正確にいうと損が確定したわけではなく、評価損ですけど。実はこの5%程度の変動、日常よく起こるんです。
しかしながら、エコノミー人だと胸を張って始めた2.の人はどうなるか。
初めて投資したし、価格が上下するから元本保証でない世界に乗り出した不安でいっぱいのはずです。つい暇があるとネットで株価を見てしまう。最近のネット証券は親切だから、資産管理画面を出すと、「あなたの資産の現在の価格 評価損益」なんてどーんと出てくる。買ってから毎日見て一週間。なんと!評価損益-100万円!うわあああ。といって「売る」ボタンを押して、「怖いから、もう株なんかやめよう。こりごりだ」といって銀行預金村へ慌てて逃げかえる。実は2.の人はヒューマンだったのです(終わり。)

ってあなたがならないって自信もって言えます?

ということでドルコスト平均法からランダムウォークと話を引っ張ってきましたが、株購入のタイミングの話の結論と同時に繰り返し言います。
株式を買うのは⇒今でしょ、ただし、いきなり全額投入するのはおやめなさい。ドルコスト平均法でいきましょう。個別株だったら最低売買単位で、インデックス型投資信託だったら1万円でいいです。10万円でもいいけど。どうせ最初は株価が気になって毎日ネットでみちゃうと思います。上がった時、下がった時、どんな気持ちになるか感じてみましょう、その金額が100倍だったらどんな気持ちになるだろうか、想像してみましょう。
ということで、1.の人は選択の余地なくお試しだけスタート、株価の上下に慣れてきたらドルコスト平均法、2.の人は選択して ドルコスト平均法で始めること。私との約束ですよ。