かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

海岸線の長さ

日本は島国だといわれます。日本列島、例えば本州のぐるりとまわる海岸線の長さはどれくらいでしょうか。
実は、本州って島だったんですね。英語表記の地図を見ると、HonshuとかHonshu Islandと書いてあります。面積は世界第7位、人口はなんと世界第2位です。普段全く意識していませんでした。
ところで島と大陸ってどう違うんでしょうか。大きさは違うけど、どっちも海に囲まれているという点では一緒です。実際オーストラリアを大陸、グリーンランドを島にしたのは、その間の面積の差が結構広いから、そこにえいやっと線を引いたんだ、というのが主流の解釈です。私の意見では、内陸性気候があるのが大陸、面積すべて海からの影響を受けるのが島。

さて上空はるかかなたから日本列島を眺めると

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電子地形図25000(国土地理院)を加工して作成(以下同じ)
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海岸線の曲線が見えています。この線を測ればいいかな。
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さらに近づいてみました。海岸線ちょっと入り組んでますね。
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またまた近づいてみました。海岸線、複雑に入り組んでいます。測量すればわかるかな。

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出典:国土地理院撮影の空中写真(年撮影)

ムリ。

実際に海岸に立ってみると、砂浜は波が寄せては引き、いったいどの線が海岸線?で、岩場はどう?めちゃくちゃ入り組んでいます。
ということで近づけば近づくほど、海岸線の皺が増えてくる。精密に測ろうとすればするほど、どんどん複雑になる。その端をなぞった線はどんどん長くなります。まるで活性炭の表面積のようですね。

それで、この話を、株価の動き、一日、一週間、月、年、10年、30年、100年に例えようと目論んでいましたが、ダメだ、誤解をまねくから使えない、ということに気づきました。誤ったイメージを植え付けることになってしまいます。

どこがダメかというと、これ長期間=上空に上って列島全体が見渡せるところ、としてみたかったんですが、一定の方向を持った線になる。なぜ鳥取県を選んだかというと、だいたい水平に線がでてくるから。これが北陸や東北を選ぶと、右肩上がりになるし、北海道の網走地方だと右肩下がりになる。いくらなんでもイメージによる誘導が過ぎるから、じゃあ水平に近ければ余計な印象を与えないで済むかと思っていました。
ところが、株価は長期になると、そりゃ変化は滑らかに見えますが、時間が経つほど予想もしないとんでもない方向に、あっち行き、こっち行きしてしまうんですよ。
ランダムウォークするんだから、当たり前なんですけれどね。
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今の時点から時間が経てば経つほど、方向の可能性、幅が幾何級数的に増殖していきます。
さんざんうろついた揚げ句、元の水準に戻るかもしれないし、
とんでもなく上がるかもしれないし、とんでもなく下がるかもしれないし、
そこからまた下がるかもしれないし、上がるかもしれないし。
その違いが海岸線を使っては表現できない。

仕切り直しです。