かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

ポイント通貨の信頼度

昨年の冬のことです。
近所のホームセンターへいったらなんだか棚がスカスカでした。冬だからよけい寒々しい印象。それくらいスカスカ。
いつも、私の背の高さ以上に、商品がぎっしり積みあがって陳列されている店です。しかも食品スーパーじゃあるまいし、夕方になって棚がガラガラということもない。
「棚卸をしますので〇〇時に閉店します」の貼り紙でもあれば、在庫を絞っておいて数を数えるためだな、と分かるのですが、そんな貼り紙もないし。第一20日でも月末近くでもありません。
こうなると、私の経験はこう言います。「ははーん、そろそろこの店閉店かも」と。
突然の閉店に関しては苦い経験があります。

一つは、私が高校生だった頃のはなし。
隣町に貸しレコード屋ができました。今のレンタルビデオ屋のレコード版。著作権法上グレーの部分を少しでも白くしようというのか、まず会員登録300円也を払ってカードを発行してもらわないと利用できません。店内でレコードをあさる。カウンターに持っていき会員証を見せる。店員がレコードの傷を確認する。1泊2日の料金を払う。
そんな手順だったと記憶しています。
300円払って会員登録をして一週間。
さて何か借りよう、と思ってお店にいったら、つぶれていました。
こういうの、会員登録商売、とか、会員登録詐欺、っていうんじゃないの。
高校生だった当時もそう思いました。
今でも手を替えてネット上でありそうですね。

もう一つは、20数年前の安売り酒店の話。
こちらでビールやらワインやらを買っていましたが、ポイントカードがあって、お金を払う前にレジに通すと、アルミを塗った表面にポイントが白く印字されるやつです。
それが2千円近くたまっていた。なぜかというとポイントがたまると引き換え率がアップするしくみになっていたからです。
ある日、会社帰りにその店によりました。なんとなく店の雰囲気が暗い。お客は私一人です。
棚がいつになくスカスカ。ぐるっと店内を見渡して、今日は特に買いたいものもなかったな、と思って店を後にしました。
後になって考えると、この時感じた違和感をもっと掘り下げて考えるべきだった。
もうおわかりでしょう。
数日後、その店の閉まったシャッターに張り紙がしてありました。
「閉店します。長年のご愛顧ありがとうございました。」

今はいろいろなポイント制度が乱立していますよね。
私もキャンペーンにつられて、ポイント獲得活動につい勤しんでしまいます。結果、〇〇ペイアプリだらけに。しかもキャンペーンだと使用期限のあるポイントが多い。これじゃポイントはお金じゃなくて生鮮食料品か。半端にポイントが残ると買える商品がないから、ついチャージしてしまう。当然ポイント発行者はそれを狙っているのでしょうが。
半端ポイントなら、消えるに任せればいいのに、ポイント活動で1ポイント2ポイントの獲得に血道をあげてセコくなった私の頭には、そんな理性の声は届きません。
じゃあいくらだったら、切り捨てられても気にしないかな、と考える。
現金だけの世界から、余計に頭脳を使わされていますね。