かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

インデックス投資村の住民は少ない?

インデックス投資界隈では、株式投資や年金、生活設計や老後の話題が沢山出ます。でもこれってごく少数派なのではという疑いがぬぐえない。ネットでは各々関心のある話題に集まって集落を作っているから、集落の総人口はほんの少しなのに、さも国民全体が同じ関心を持っているように錯覚している(エコーチェンバー効果。)*1
お金の話をはしたないと思う国民性かもしれませんが、私が中間管理職だった時、人事管理の一環として、部下の個人財産と運用状況の聞き取りなぞをやっていたことがあるのですが、その4年間の間に出会った人で、株を所有している人は一人もいませんでした。みんな銀行預金。まあサンプル数20ちょっとだし、本当のことを言わなかっただけかもしれません。
それで気になってちょっと調べてみたんです。

口座数 買付額 一口座当たり買付額
一般NISA 12,2211,468 21兆3337億1270万円
(9,929,002) 214万円
つみたてNISA 3,028,259 6878億1691万円 22万円
ジュニアNISA 454,614 2550億2450万円 56万円

出典:NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について:金融庁(2020年12月末速報値)
※一口座当たり買付額は、私が勝手に割り算しただけの数字です。

ちょっとまって、この()はなんだろう。基準日現在で一般NISAの投資利用枠が設定されている口座数ですか。

2014.1.1 一般NISA開始
2015.12.31 2021.12.31までにマイナンバー届け出ればよい
2016.1.1 新規開設者はマイナンバー届け出必須
2016.4.1 ジュニアNISA開始
2018.1.1 つみたてNISA開始

2014年と2015年分は2020年年末までにロールオーバーしたければマイナンバーを届け出ますから、()内の口座だけが買付しているとみていいでしょう。

一般NISAの一口座当たり平均214万円が多いか少ないかは一概にいえませんが、つみたてNISAの平均22万円からすると、これは最近始めた人が多いといえそうです。
2019年12月末つみたてNISA確報値1,890,230口座。対前年1.6倍に増えています。

最近、ちっとも集まれていない趣味の会合が久しぶりにありまして、帰りの電車内でこれまた偶然iDeCoやNISAがお得ですよ、なんていう話題が出たんですね。でも「日経平均が高値更新してきたから、今が買い時です。」なんて言っているのを聞いていると、順張りなら確かにそうなんですけどね、でも大丈夫かなあ、なんて余計なことを思っちゃって。

私だって色々調べてやってきたにせよ、何が正しいかというか、どこに目的を置くかで、手段も考え方も変わっちゃうから、一インデックス投資家が偉そうに御託を述べる場でもなし、帰り際の一緒に乗った電車の中という限られた時間だということもあり、ひとまず見送りまして、今度ゆっくりお話しを伺ってみたいと思いました。

*1:エコー(残響)チェンバー(部屋)響きのいい部屋にいるごとく、自分のつぶやきが次々と跳ね返って、あたかも多数の人が自分と同じ主張をしているかのように錯覚すること