かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

ここだけは読む目論見書

投資信託を買うとき、目論見書を読まないといけません。皆さん読んでいますか。
まさか、ソフトウェアをインストールした時と同じく、スクロールして“同意する”ボタン押して次へいっちゃっていませんか?いっちゃっているでしょう。
私はいっちゃっています。
じゃなくて。
読んでいますよ、この頃。
私からは、この部分だけは必ず読んでおいた方がよろしかろう、という部分を紹介いたします。
目論見書には、交付目論見書と請求目論見書があります。請求目論見書は詳細ですが読みにくい。購入の参考にするには交付目論見書で十分です。

では、交付目論見書の構成にしたがって進みましょう。全世界株式又は先進国株式対象のインデックス型投資信託をひな型にお話しします。
読むポイントには説明がつきます。

・表紙
・委託会社の情報
・商品分類等
為替ヘッジ”なしが基本。”あり”はその分の費用がかかり、成績が落ちます。せっかく通貨分散するのに、為替ヘッジを付ける意味はありません。
対象インデックスは配当込みであること。配当込み指数を対象する、と明示していない投資信託は買ってはいけません。
ファンドの持株から配当金収入が入るのに、配当抜き指数への追従を目標にされたら、普通にしているだけで指数を上回った結果になる、運用がまずくてもその分があるから見かけの損が少ない、というインチキな運用結果説明になりかねません。
ここに書いていない場合は、次のファンドの目的に書いてあることが多いです。外国ETFを買うだけファンドだと書いていないこともありますが、それはしょうがないので、そのETFが信用できるかどうかで判定しましょう。

1 ファンドの目的・特色
・ファンドの目的
配当込みと書いてあることを確認します。

・ファンドの特色
・ファンドの仕組み
眺めるだけ。ベビーファンド→マザーファンド→株式等 又は 外国ETF

・主な投資制限
・収益分配方針
2 投資リスク
3 運用実績 基準価額・純資産総額
目論見書に記載の数字は、ただいま現在時点の数字ではないにせよ、直近の数字に基づいて作られたものがWEBに載っています。目論見書を開く時に〇年〇月〇日更新、なんて書いてある日付ですね。
ここで見るべきなのは、純資産総額。純資産総額が30億円を下回っていたら買うことをお勧めしません。下の方に書いてありますが、純資産総額が少ないと繰上償還といって、時価清算されてファンド終了、という危険があります。インデックスファンドは長期保有が前提ですから、純資産総額が大きく、繰上償還リスクの少ない物を選びましょう。
分配金は0円続きが望ましいです。分配金がないということは、投資家にお金が入ってこない代わり分配時の所得税課税がない、ということです。ファンド内部で利益を株投資に振り向けてくれる、利益を留保している分だけ純資産総額が増え、そこから再投資しているので複利効果が大きくなる、投資家がファンドを売却するまで課税が繰り延べられるという利点があります。

4 手続・手数料等
・お申込みメモ
信託期間:無期限であること 有期限では長期投資に向かないです。
繰上償還:5億口、10億口、30億口などと書いてあります。基準価格によりますが、大体5億円、10億円、30億円だと思って見ておきましょう。これを下回ると強制的に現金化されファンド終了になってしまうので大事な項目です。先の純資産総額と見比べて、長期投資しても大丈夫かどうか確認しましょう。

・ファンドの費用・税金
購入時手数料:なし 必須 業界用語でノーロードといいます。
信託財産留保額:なし できれば必須 ありの場合0.1%の例が多いです。これは投資家がファンドを売却すると、それに見合うファンド保有の株式を手放さなければならないから、売らないで残っている投資家の収益機会をほんの少しだけ削ってしまうので、去る人残る人に公平に、という観点でもうけられている条件です。もっとも十分大きいファンドであれば新たに加入する人と脱退する人の入出金とコールマネー(超短期借入金)で手当てできるので条件を付されていない場合が多いです。投資家としてはファンドを売却する時に天引きされるものですから、ないに越したことはありません。

運用管理費用:購入候補の他のファンドと比べて見ましょう。低ければ低いほど投資家の取り分は増えます。

その他の費用・手数料:下の注書きのとおり、事後的に決まるので、ここはファンドの決算期が到来して発表になる、事業報告書での要確認項目となります。

・税金 分配金には源泉所得税、売却益には株式譲渡益税が課税になる。どのファンドも共通なので特段気にすることはありません。

[画像出典:三菱UFJ国際投信 ニッセイアセットマネジメント アセットマネジメントOne SBIアセットマネジメント]