かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

においが味を決める

私が以前ワインを嗜んでいた時期、友達呼んで宅飲みをやっていたときの話です。
そのころ好きだったアルザスワインは、フランスなのにドイツと接しているもんだから国境線がしょっちゅう動いていて、ワインもかなりドイツの影響を受けている。
アルザス語、アルザス方言というのもかなりドイツ語に近いらしい。
子供の頃の読書では、アルフォンス=ドーデの「最後の授業」ですね。
明日からここはドイツ領になってしまう最後の日。学校で先生が授業終了のとき「明日からはドイツの先生が、あなたたちにドイツ語を教えます。」といって暫く黙ってうつむいていた。それから決心したかのように黒板にくっきりとこう書いた。
「Vive La France!」(フランス万歳)
まあどーでもいいけど。(いっちゃった)
実際、フランス語を学校で習わなければならない位、ドイツ語に近いアルザス語しか話せないアルザスの人々だったらしいですよ。フランス同化政策だったのか。さっき調べて初めて知りました。私の子供時代の感動を返せ。
すみません、言いたいことから脱線しまくりでした。戻します。

ともかく、ワインのラベルの様式がドイツワインそっくりなんでした。主にブドウ品種別にワインを作る。私の好きだったマルセル・ダイスのゲヴュルツトラミネール。意味は、トラミナーという品種で、ドイツ語で“スパイシー”を意味する“ゲビュルツ“がついたもの。ライチか白薔薇のような華やかでスパイシーな甘い香りがします。
とにかく大好きで、辛口のゲビュルツを友達に味わってもらいたいと思って、家飲みで出したんです。
そしたら期待した反応じゃなくって結構みんな微妙な顔。そのうち飲んべの一人が「これ甘いわね、わたしはちょっと」といって次の渋いボルドーワインへ移っていったのです。
この素晴らしい白ばらの香り、みんなに喜んでもらいたいと思って意気込んでいたのに、反応薄くてがっかり。そして辛口なはずなのに匂いの甘さに騙されたのだ、と思ったのでした。
ワインに限らず、匂いで味を感じることって結構ありませんか。

タイトルの結論にいたるのに、途中ランダム=ウォークしちゃって失礼しました。
まあ、酒の席だからね。酔っ払ってあちこち。