かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

保育園へ絵本を引き取ってもらった話

今の家(=実家)のすぐ近所に公立保育園があります。うちの子たちも通っておりましたが、それはもう何年も前のこと。人事異動で3年~5年たつと保育士さんはほぼ全員いなくなります。既に通りすがりに挨拶する顔見知りの保育士さんもいらっしゃいません。
そんななか、両親の遺品片付け中に、段ボールひと箱分の絵本と児童書が出てまいりました。
思えば、私たち夫婦共どうしても残業で、延長保育終了までに迎えに行けない時は、ばーばに電話してお迎えに行ってもらって、こちらが迎えにいくまで繋ぎで預かってもらったり、子供たちが小学校に上がってすぐは「誰もいないアパートに子供達だけじゃあぶないわよ」とばーばからの提案で、わたくしたち夫婦が迎えにあがるまで学校から実家に帰って貰っておやつを食べさせてもらったりしていました。その時に、絵本やおもちゃを随分買ってもらって、実家に迎えに行くと、子供のおもちゃや絵本があふれていたのにびっくりしたものです。
しかし子供が二年生以上になると、子供なりに気を使うのか、或いはマイペースなじーじといると肩身が狭い、おまけにばーばは腰が痛いのが治らず、やがて入院してしまいましたので、夕方預かりはごく短い期間で終了しました。
それでおもちゃや絵本が比較的新しい状態で残っていた、らしいです。
らしいというのは、その後実家に兄弟が整理するために住んでいた時期があり、おもちゃはその時点で何らか処分されたらしく、私には兄弟から、絵本のみ処分を託されただけだったからです。
さて、ほとんど新品と見まがう絵本は、ブックオフに持って行くのも手だけど、多分二束三文だし、つまらないなあと思ったので、子供たちがお世話になった保育園に寄付しようと思い立ったのです。
ですが、公立保育園だから、そういうものを受け付けるシステムがなくて断られるかもしれない。それに最近はセキュリティが一段とうるさくなって、外の門には鍵がかかっていてインターホンで応答してから電子錠が開くしくみに変わっている。うちの子供たちが通っていたころは、門にロックこそかかっていましたが、手をさしこんで勝手に開けてから入っていましたから。
面識ある保育士さんが一人もいない状態で、いきなりインターホンで話をしても、すぐにこちらの言いたいことを飲み込んでくれるとは思えません。
そこで次のような手紙を書きました。

以前こちらの保育園に子供たちがお世話になった者であること。母、子供たちにとっては祖母、が亡くなって新品同様の絵本が段ボールひと箱分あること。本の題名のリスト。寄付を受けてくれませんかとの趣旨。差出人は保育園から20メートル先に、「ご自由にお持ちください」ボックスを玄関先に設置している〇〇(私の苗字)です。わたくしの自宅と保育園からの簡単な図と号室。引き取ってくださる場合はインターホンを押してください。要らなければ返事は不要です。その場合は一月後に処分します。

この手紙を封筒に入れて、保育園のポストに投函しました。
そうしたら、うれしいことに翌々日に、私の留守中にインターホンを押してくれたらしく、「ご自由におもちください」ボックス横に園長先生と副園長先生連名で、引き取りに伺いますとの紙が貼ってありました。
雨降りそうだったけど、近所だったので私が段ボールごと保育園の入口までお持ちしましたよ。ぎりぎり雨降らなくてよかったです。
ついでに、先生お二人から、「ご自由にお持ちください」ボックス、車輪付きのラックもご所望され、車輪の滑りが悪いのと、裏板が少し剥がれているのですがよろしいのですか、と云ったらそれでもかまわないとのことだったので、よろこんで追加で差し上げました。
そして「ご自由におもちください」ボックスは、車輪なしのラック棚に変わりました。どんだけ実家に余計な家具残っているのですか、って感じですね。
絵本は、ばーばが選んだものだと思いますが、私が見てもなかなかよい選択だと思われるようなものばかりでした。Wordで書いた手紙を削除してしまったので本の題名をここでお示しできないのが残念です。
保育園の子供たちに親しんでもらえるとうれしいです。
以上2020年6月頃のお話でした。