今回は、開かずの踏切である堀之内踏切をご紹介します。
池袋駅から北に向かうと、東武東上線の北池袋駅まで、JR埼京線が並走します。その後、東武東上線は左上方へカーブしていきますが、埼京線は直進して板橋駅へ到着。
埼京線は違いますが、東武東上線は池袋が終着駅で折り返し運転をします。複線の場合、向かって左側を走ってきた上り電車は、折り返し向かって左側(上りから向かって右側)の下り線に入らなければならないので、本線上の渡り線を通ります。そうすると一時的に上下線すべてを一つの列車が占有してしまうのですね。ダイヤが過密だと確実に渋滞します。
最近はその時間を惜しんで都心のターミナルを地下鉄乗り入れにして、折り返しせずに直通し、郊外に出てから車庫で折り返す、側線から立体交差で終端線へ入れるなど工夫しているわけです。小田急電鉄新宿駅は用地がなくてできないので、代々木上原から半分程度地下鉄直通にしているわけです。
話を戻しますと、ここでは、そんな通勤時過密ダイヤの路線が2つ並走しているわけですので、当然踏切なんか開かないわけで。近年立体交差化や地下鉄乗り入れで次々と開かずの踏切が解消される中、珍しい存在として浮かび上がって来ました。
堀之内踏切は自動車通行禁止で、柵もあるので原付も通行困難です。歩行者と自転車のみです。
上池袋側から踏切に向かって下り坂で見通しも悪いですね。埼京線電車はかなりのスピードを出して、いきなり目の前を過ぎるので結構怖いです。
2006年と2001年に遮断機をくぐって電車にはねられたという死亡事故が発生しています。
池袋本町側は東武東上線北池袋駅のホームに隣接していて、踏切を渡り終わると下り坂。
下り切ったところの十字路に看板が出ています。
北池袋駅北口の”ひばりがや地下道”を使いましょう、と出ています。雲雀が谷踏切は、自動車も通行可能で、更に歩行者と自転車であれば地下道を通行できます。しかもこちらの踏切は平地です。
わたくしが先日堀之内踏切を通ったのは、日曜日の午前中だったので、4分程度まてば踏切は必ず空きました。しかし誰かしら待っていて踏切を渡るので、渡り終えて誰もいない、しかも、東上線の各駅停車が北池袋駅に停車していないシーンを撮ろうと思って色気を出したのが運の尽き。
歩行者が渡り終わったなーと思うと、間髪入れず警報機が鳴り始めます。
そんなこんなで写真をとるために11分間もねばってしまいました。