かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

ラクを覚えると戻れない

つくづく思いますねえ。

2020年4月に引っ越す前、賃貸に住んでいた時は、独身時代に買ったシャープの両開き冷蔵庫を使っていた。製氷皿は2つついているけど、水をタンクに入れておけば自動で製氷して冷凍ボックスに落としてくれる仕組みはついていない。
凍ったころを見計らって、レバーをがちゃっとひねってすぐ下の箱に四角い氷を落とすのですが、時々家族が氷を使いきってしまい、自分で水を入れていることがある。わたしは自分が水をいれた時間のつもりで「そろそろ凍っただろう」とレバーをひねってしまい、下の箱が水浸し、残っていた氷までずぶぬれになってしまうことがありました。
ほおっておくとそのまま板状に固まってしまうので、取り出した箱を布巾で拭いて、固まっているキューブだけを戻す。いらいらして家族に文句を言いました。製氷皿を指で叩いて固いかどうか見てからガチャっとやればよいのでしょうが、つい忘れてしまう。
製氷皿は2つなので、夏場は不足します。製氷皿を買ってきて水を入れて冷凍庫で凍らせるのですが、備え付けの箱はすぐ上にある製氷皿2つ分の氷しか入らないので、使う直前にひねることになる。水を入れすぎると、ひねっても剥がれないし、無理に力で押し切ると氷が飛び散ってしまいうんざりしたものです。
実家に引っ越してからは、親の遺産である、2010年製冷蔵庫をそのまま使っています。全体用量も211Lから424Lと倍増し、製氷システムもついている。水が減ってきたなと思ったら水を足すだけ。

楽になったなーとしみじみしていますが、もしこれが逆パターンだったら、「昔はラクだったなー、それなのにいまはねー」とたそがれたことでしょう。
なければないで慣れるとは思いますが、知ってしまった悲しみ、開高健さんいうところの「知のかなしみ」ってやつです。