かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

退職後にやりたいことは、退職前にやってみておく

築いた資産で年金受給まで食いつなげる、又は年金受給を補って死ぬまで生活費を賄える、という状態になった時、FIREのうちFI=Financial inependenceは達成できたといえます。
自分の現在将来に渡る年間生活費と不労所得及び予備的労働所得そして年金受給額の想定計算で計画できますが、そこにもう一つ考えてほしい要素があります。
やめてから、何するの?どうやって時間を過ごすの?
これをしっかり考えて、辞める前にお試しでもいいからやってみておくのがよろしいのではないでしょうか。
私の場合は、家事と子供の世話、クラシック音楽の歌唱という2本立てです。
家事は勤め人当時から兼業主ふで食事作りや子供の世話をやっていましたし、趣味の合唱と独唱は高校時代から、社会人一年目を除いてずーっと活動してきました。
子供は小学生と中学生だし、配偶者は勤め人なので、毎日の家事と合唱団の練習、予習のための自習、独唱のレッスンと発表会やコンクールの準備、とやることはいくらでもあります。
時々いやになって放り出している瞬間もあるのですが、基本的には生涯かけて取り組むものであると自分の精神生活の中心にどっしり腰を下ろしています。それが証拠に、練習いやだなと思っていても、一旦始めると一時間や二時間はあっという間です。また、師匠のレッスンを定期的に入れたり、発表会に参加したり、合唱団のオーディション日程が迫ってきたりと、自分を追い込む要素もつぎつぎ予定に入ってきます。
もちろん、ぼーっとしたり、ぽちぽちブログ書いたり調べものしたり読書したり自転車で散歩したりという趣味もありますが、読書や自転車散歩というのは、立派に趣味というカテゴリーに入る名前ですが、リタイア後にやるべきこととしては弱い。
なぜかといいますと、心理的に強制されることがないのと、他人が絡んで日々成長を促されるような反省や失敗成功というものに満ちていないからです。
どうもFIRE達成した人って、達成のための資産作りを継続邁進しているとか、それをネタにブログを書いている人しか知らないのですが、それはもちろん私の世間が狭いからでしょうけど、投資について調べたり実行したりするのが好きだって人はもちろんどんどんやっていただくのがよろしいし、それはとても有意義な時間の使い方です。ですが、インデックス投資なぞは基本ほったらかしで時間をかけないのが本筋ですから、ブログネタが湧き出てきてインデックス投資ブログ楽しい、という人でもないと時間や人生を使う趣味と言えるものにはならないでしょう。
小人閑居して不善をなす。
趣味は会社を辞めてからのんびり探せばいいや、と思っていると、人間関係がそもそも希薄になっているうえに、時間が経つと人のいるところに出ていくことが億劫になってくる。
そうすると楽なほう楽な方へ、ずるずると時間が過ぎて結果引きこもりみたいになる。いや、もちろんそれでも全然かまわないです。そうして「退屈だ―」って叫ぶのもそれは贅沢な時間だし、それが原動力になって外へ向かっていく衝動が沸き起こるかもしれません。
一人でいて構わないし、それで自由でいいじゃないか、という意見はもちろん、私もこっそり賛成です。今の時代はそれが許されるとても良い時代になりました。でも敢えてそれだけでは何かしっくりこない、満足できないと思ったら、他の人間が絡んで自己承認欲求が満たされるものとか、人とのかかわりの中で自分が動かなきゃならない場面があるような、みんなで目標に向かっていくような趣味とか、そんなものが必要な人間なんだ、と思い返して動いてみるのもよいと思います。
一人遊びが好きで、ずっと一人でいても大丈夫だ、と私は自分の事を思っていましたし、高校や大学時代の友人、合唱団の友人たちもそういってくれる人が多いのですが、じゃあ本当に世捨て人みたいにずっと一人で過ごせるかというと、どうなんだろうか、却って何もやらなくなって惰性で日々を送ってなんとなくつまんないなーとなってしまわないかと思った次第です。もちろん他人の煩いのない人生というのは、それはそれで幸せな状態なので、それ以上何を望むのってことになってしまいますが。