かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

言い返せない上の子へ策を授ける

今から二年前、上の子が中学一年生の時の話です。
クラスで乱暴な口を利く子がいる。どうやら標的になっているらしい。なんで私なの?私が嫌いなの?なんであんな嫌なこというんだろう。
と悩みを打ち明けられました。

さて。私から質問。
その、嫌なことをいう子は、あなただけに言っているのか、それとも他の人にも言っているのか。
どうやら、何人か他の子にも言っているようです。思い付きで、嫌味な内容を言ったり、容姿や美術の作品や授業中の返答などを笑ったりする。

わたしの見立てを話しました。
ぶつかり男って知っているよね。you tubeであったよね。カップルで歩いている女性とか、気の強そうな女の人にはぶつからないけど、一人で歩いている、小柄で若い女の人にぶつかっていくやつ。
あれと同じで、言い返せない人にだけ、選んで自分のストレスを吐き出しているんだ。
言ってくる本人に聞いたら、多分否定してくると思う。そんなこといったっけ、とかね。
言い返せない、口の達者でない、気の弱そうな人を狙って言っているのよ。
分析だけでは何も救いがないので、ここから対策を話しました。

とるべき戦略は“はりねずみ”戦略。
触ると「いたっ」となれば、おいそれと触りにこないでしょう。これを目指そう。
言い返せないことをいいことに調子に乗っているわけだから、
論理で言い返すこと。更にちょっと高度だけど、若干のユーモア、第三者が聞いたら笑ってしまうようなだじゃれや冗談が混ざっているとさらによい。
具体的に何を言われたのか聞いて、それに対して私が答え方を具体的に授ける。
これを繰り返していきました。そして言葉にしてみること。
ああいえば、こういう、という受け答えを頭の中に沢山蓄積させていきます。
口下手な人は、あの時ああいえばよかった、こういえばよかった、というのを後で思いついてくやしい思いをしていると思いますが、「こういえばよかった」を言葉や文章にしてみてくやしがるのが大事です。言葉や文章にできたものは、いずれ必要な場面がくれば自然と脳内から引っ張り出されて、即座に口にできるようになります。
何事も練習です。頑張って。
そして、ある日その場面が訪れました。嫌なことを言われたので、とっさに言い返したらしい。そうしたら相手は驚いた顔をして黙ってしまったんですって。
それから、すぐにまったく言いに来なくなったわけではないけど、ちょっと言いかけてやめたり、慎重な言い方になったり、伺うような目つきになったり、相手の態度が変わっていったそうです。