かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

コロナショック時に買い向かえたか

わたくしも、平常「リスク資産の時価が1/3になっても耐えられる、大丈夫だわ」なんて思っていますが、メンタルって測定しようがないですね。根拠不確かで強がっているだけかもしれません。①暴落がやってきた時、②その暴落が続いて、個人的にこのままずーっとこのままかもしれないという恐怖に襲われた時、どのように行動するかしないのか、実際に経験してみないと分からない。
昨年のコロナショック、2020.3.11に一回底をついてから、あれよあれよという間もなく回復してしまったので、①暴落がやってきた時は試されましたが、②の暴落継続は試されませんでした。
わたくしのコロナショック前後の投資行動を振り返ってみたいと思います。

退職を決めて有給消化に入った2018年11月、楽天証券につみたてNISA口座を開設。2019年から本腰を入れて、銘柄を微調整しながら、低コストインデックス投信に投資をしておりました。2020年は、2019年に引き続き、月33,000円をクレジットカード決済、500円、100円、100円と日にちを3回に分けて楽天証券口座マネーブリッジで投資。これすべて楽天ポイントを最大限貰うための作戦です。
ご多分にもれず、それではつまらない。
リスク資産割合をもうちょっと高めたいな、と思っていた矢先でもありました。
ということで、国内ETFと米国ETFなんかいいんじゃない、という情報に触れ、やってみなければわからないの一念で、というより無聊を紛らわそう、あわよくばリスクをとって長期的に儲けてやろうという下心で、銘柄選定の上、買いに走ったのが2020年2月。2020年1月6日より、特定のETFは売買手数料がかかりませんよというキャンペーンが始まっていて、前から買ってみたかったヴァンガードETFが無手数料で買えるというので、渡りに舟とばかりに指値を入れ始めました。
その途中でこれまた2020年1月9日に新規上場されたばかりの国内ETF、MAXIS全世界株式(2559)になぜかその時はドルコスト平均法ではなく一括投資をしました。多分コロナショックで下がったから買いだ、と思ったのでしょう。

約定日 銘柄 単価 数量 レート 取得価額(円)
20200219 VOO 309 10 110.21 340,548
20200221 VOO 310 10 112.41 348,471
20200225 VOO 307 10 111.19 341,353
20200227 VTI 159 10 110.62 175,885
20200227 VOO 288 10 110.62 318,585
20200302 VOO 265 5 107.86 142,914
20200303 MAXIS全世界 9,360 1,000 9,360,000
20200310 VOO 253.89 10 101.63 258,028
20200311 MAXIS全世界 8,250 100 825,000
20200311 VOO 253 10 105.24 266,257
20200313 VOO 234.94 5 105.34 123,742
20200317 VOO 221.01 5 106.94 118,174
20200323 VOO 217 5 110.9 120,326
20200414 VOO 253.15 5 107.9 136,574
20200622 VTI 156.5 10 107.12 167,642
20200622 VOO 284.59 1 107.12 30,485
20200623 VTI 156.55 10 107.22 167,852
20200623 VOO 284.35 1 107.22 30,488
20200624 VTI 156.7 10 107.34 168,201
20200624 VOO 286.08 1 107.34 30,707
20200626 VTI 153.43 10 107.47 164,891
20200626 VOO 278.97 1 107.47 29,980
20200626 VOO 278.25 1 107.55 29,925
20200629 VTI 152.41 10 107.55 163,916

それで一括投資のMAXISはもう一度だけナンピンしていますが、VOOとVTIは時間分散ということで順次指値を入れて取得しておりましたが、楽天証券のホームページを開くたびにマイナス損益が目に飛び込んでくる。「うぐぐぐ、たっ耐えるんだ、いずれ戻る」と思いつつも、底なし沼のように下がっていくような恐怖感を覚えて、早々に買いを中止してしまいました。勿論、長期的に値は戻るとの確信は学習済ですので売るという考えは浮かんでもすぐに振り払いましたが、買い進む勇気はない。
そうしているうちに、暫く証券会社のホームページを見ることを忘れてしまっておりました。6月頃再び買いに入ったのですが、リスク資産割合が増えてきたこともあり、VOOからVTIに購入対象を変えつつ段々購入株数がヘタレてきている。正直3月の取得価額を見ちゃって、「なーんか、上がっちゃいましたよねー」と思っていたので、2番底を期待して様子見していた感がありありと感じられますね。
以上がコロナショック時の投資行動でした。もちろん、毎月の33,300円プラス700円の定額購入は継続しておりました。

振り返ってみると、まず2月から買いに入ったということは、全然その後のコロナショックは見通せていない。当たり前ですね。MAXISは思い切って一括購入していますが、2021年の現時点で振り返って結果が良かっただけであって、今後は分からないし、売買手数料がかからないのであればドルコスト平均法で取得して構わないわけです。でもリスクテイクして投資のことを一旦忘れるというのも趣味や他のことに没頭できるという自由さがあって捨てがたい方法です。
一方、VOOやVTIのドルコスト平均法による取得は、取得できた単価が気持ちに影響してしまっている。値上りによる含み益という栄光ではなくて、安く買えたという経験が邪魔をしています。この時の山谷で谷底近い価格で買えているものもありますが、今回の買いだけで見てもそれはごくわずかの割合を占めるにすぎません。渦中にいればまったく山谷なんかわからないわけです。また将来、コロナの山谷なんか、波の揺らぎ程度に感じられる大きな山谷がこないとは限らないです。
以上のことから、買い時というものはまったくわからない。「買うんだったら、買いたい気持ちがあるんだったら、…今でしょ」としか言えません。一括でリスクを一気にとって暫く株のことは忘れ、趣味や生活に没頭するもよし、高値掴みしちゃった後悔を逃れるため、万が一の心配からドルコスト平均法をとるもよし。ただし売買手数料のことは考えてくださいね。今回は、すべて売買手数料が無料の銘柄しか触っていませんから。
最初は「いいぞ、下がってきた買い場だ買い場だ」という気持ちでいましたが、「いつまで下がるんだろう」となりましたし、「下がって底をうろうろしているだけで、いつになったら上がるんだろう」という今回は経験できなかった気持ちになったとき、どうなるのか。これは自信がありませんね。
つまるところ、何回か「売り」ボタンを押すことが頭をよぎったにもかかわらず、なぜ押さずに踏みとどまれたのかと問われれば、安全資産のバックアップがあるからでした。生活費は臨時支出含めて耐えられる程度のものがあるということが、崖っぷち気分のささえになっていたことは間違いありません。
これが暴落を何度も経験すると、余裕資金を一気に投入してリスク割合を大きくとって、ということが出来るようになるのでしょうか。リーマンショック前後にリスクに耐えて多額の資産を築いた方をうらやましいと思う反面、じゃああなたはそれできるのかしらと問われれば、私にはとても無理そうです。ただし暴落前に買ってしまった銘柄を耐えて保有することは出来そうです。というか実際30年以上塩漬けにしているので実証済ですね。大体損切しようかどうしようか悩んでいるうちに忘れてしまいますから。それだけが取り柄です。