かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

米国ETF分配金、即投資は敷居が高い

マネックス証券のページから、米国配当・分配金の源泉税の計算を確認しますと、

<米国源泉税 租税条約税率10%>
1株当たりの分配金×所有株数=分配金
分配金×10%=米国源泉税(少数第三位四捨五入)

<日本所得税 税率15.315%>
分配金―米国源泉税=差引分配金
差引分配金×換算レート×15.315%=日本所得税(円未満切捨)
日本所得税÷換算レート=ドル建て日本所得税(小数第三位以下切捨)

<日本住民税 税率5%>
差引分配金×換算レート×5%=日本住民税(円未満切捨)
日本住民税÷換算レート=ドル建て日本住民税(小数第三位以下切捨)

差引分配金―ドル建て日本所得税―ドル建て日本住民税=受取額

ということで持株数と、その日の換算レートによって、端数が変わってきます。
簡易的には 分配金×0.9×0.79685=0.717165 が固めの概算手取額ですね。

では、米国ETFの分配金を貰って、即座に同じ銘柄を1株追加購入するのに、いったい何株持っていればよいのか、計算してみます。

銘柄 2021.8.10終値 1株分配金 現地支払日 ×0.717165
VTI 228.93 0.6753 2021.6.29 0.4843015245
VOO 406.98 1.3329 2021.7.2 0.9559092285
VT 105.22 0.5049 2021.6.24 0.3620966085

2021.8.10終値÷概算手取額を求めますと

VTI 472.7013
VOO 425.7517
VT 290.5854

VTIで473株、VOOで426株、VTで291株持っていないと即座に再投資できません。
本日現在の買い参考レート111.01円で円貨を計算しますと

VTI 12,020,594円
VOO 19,246,190円
VT 3,399,017円

本日いきなり全株買うとしたら、という留保付きなので、買い増ししてきた人はもっと単価が安いとは思いますが、それでも結構な金額をつぎ込んでいないと、分配金貰った、即再投資、とはいきません。
私も当然のことながら、貰った分配金を米ドル現金で寝かせて一定量溜まってから、VTIに1株追加投資をしています。VTは持っていないし、VOOは単価が高すぎるからです。また、米ドルMMFへ一旦退避しないの、とおっしゃる方がいるかもしれませんが、利率が低すぎて、そこまで手間を掛けようとは思いません。

米国ETFへの直接投資は、複利効果を最大限生かすための分配金再投資の敷居が極めて高いというお話でした。