かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

ヒロユキ氏がずっとフランスにいる理由

勘違いしていました。
ネットの記事、というか発言が面白いのでちょくちょくyahooで取り上げられるものを読んでいるのですが、ずっと「なんでフランスにずっといるんだろう」という理由を、もしかして、カルロス=ゴーン氏と一緒?と勘違いしていました。

2ちゃんねるの管理人をやっていたせいで、当時の法律により誹謗中傷の書き込みについて管理人に責任が行って、日本全国で損害賠償請求訴訟が起こされた。それを「ほっとけばいいんですよ」と発言したなあという記憶があって。それで治外法権である外国に退避して時効を待つ、そんな作戦かと思っていました。でも外国に行ってしまうと公訴時効は停止するから意味がなくね?と二重に勘違い。提訴されていたのは民事訴訟で会って刑事訴訟ではありませんでした。
それで民事訴訟にはいろいろおかしな点がある。まず、裁判所の呼び出しを無視していると、原告側100%勝訴になってしまうこと。ヒロユキ氏は北海道から沖縄まであらゆる場所で提訴され、同日に裁判所から呼び出しされていることもあったそうです。それぞれ代理人弁護士を雇って対応していたらとてもお金がかかる。その上、東京地裁に移送を申し立てたのですが、原告が合意するか管轄が間違いでないかぎりほとんど認められないらしく、却下されてしまいました。
・そもそも何で書き込んだ本人じゃなくて管理人が訴えられるのか。
・同種、沢山の訴訟に対応するためになぜ併合審理ができないのか。
そんな疑問がふつふつと沸き起こったのでしょう。ご本人が猛然と調べたところ、
・損害賠償請求訴訟では、判決が出ても、原告が財産を特定して差し押さえない限り、お金は入ってこない。
ということに気づきました。
それで裁判進行は一切無視、自分の財産が特定されないように細心の注意を払う。という“違法ではないおかしな実情”には“違法ではないおかしな実情”で対応する作戦を取ったのです。
弁護士が出版社からの原稿料支払いを特定して、損害賠償金を徴収された事例もあったそうです。ですが、30億円近く積みあがった判決による賠償金は、2007年に時効を迎えたとのこと。
多分フランスに行ったのも、外国にある金融機関なら万が一特定されても民事での差し押さえはできないだろう、と用心して行動したのかもしれません。
一応、カルロス=ゴーンさんとは状況が違うということはネット調べでわかりました。

今回調べるきっかけは、フランス人サッカー選手の日本人差別発言で、小島剛一氏と辻仁成氏及びヒロユキ氏のからみが発端です。これは記事を読む限り小島剛一氏に軍配が上がりますが、ヒロユキ氏の、まかり通るおかしなことに、まかり通るおかしなやり方で対応、というのが痛快でした。

小島剛一氏、ストラスブールで日本語を教えているっていうから、もしかして、と思って確認したら、以前読んだ「トルコのもう一つの顔」がすごくおもしろかったので、ご紹介します。スパイ小説みたいですし、専門の言語学を一般向けにかみ砕いた側面もあり、お薦めです。
小島剛一 - Wikipedia

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