かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

リ・バランスファンドの妄想

eMAXISSlim8資産バランスの交付目論見書(2021.7.21)を見ますと、

東証株価指数TOPIX)(配当込み)、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)、MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)、NONOMURA-BPI総合、FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)、JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース)、東証REIT指数(配当込み)およびS&P先進国REITインデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)の各対象インデックス(以下「ベンチマーク」という場合があります。)を12.5%ずつ組み合わせた合成指数をいいます。

ベンチマークは合成指数。ということは、純資産総額の時価割合を必ずしも12.5%ずつにぎちぎち調整するというわけではないのですね。

f:id:otosak:20211003130652p:plain
出典:交付目論見書

2021.4.30現在 主な資産の状況を見ても、若干ばらつきがあります。
これはこれで一つの見識です。

残念ながらeMAXISSlimシリーズのバランスファンドはこれ1つだけ。
2資産均等型や4資産均等型はありませんでした。
slim国内債券は信託報酬率0.44%と割高だし、slimのつかないeMAXISシリーズは今となっては信託報酬がどれも高い。

銘柄 信託報酬率 各資産クラスの割合
eMAXIS債券バランス(2資産均等型) 0.44% ヘッジ付先進国債券50%国内債券50%
eMAXISバランス(4資産均等型) 0.55% 国内株式25%先進国株式25%国内債券25%先進国債券25%

eMAXISバランス(波乗り型)はアクティブ部分があるのでここでは取り上げません。

NOMURA-BPI指数を使った国内債券ファンドは、今となっては立ち上げるのに問題が2点あるかなと思います。
1. 資産割合のほとんどを占める国債は利率が低い*1ので、そこから信託報酬をとると逆ザヤになる。とすれば個人型国債を自分で所有する方がよい。
2. 純資産価額の株式クラスと債券クラスのバランスをとるために、資産クラス単独のファンドに比べてどうしても売買が多くなる。結果信託報酬率を高めにしないと維持できないし、売買委託費用など、その他費用も余計にかかる。

じゃあ、私が商品開発担当だったらだったらどうするか。

全米株式VTI50%と米国債券BND50%のヴァンガードETFを買うだけファンドを作る。

名前は「〇〇バランスファンド2資産均等型」です。

いきなり米国100%に飛躍して面食ったと思いますが、どうみても日本国債のファンドを作る環境ではないと思うのです。
VTIの総経費率は現在0.03%、BNDの総経費率は0.035%ですから、それを負担したとしても低めの信託報酬率が実現できるのではないでしょうか。
もちろん先進国株50%先進国債券50%というのもありかと思いますが、ETFの信託報酬率が高めになるでしょう。債券に関してそれは避けたい。
ついでにいうと、リバランスは買い増しウェートをいじる、ノーセルリバランスでやっていただけるといいかな。そして厳密に50%-50%じゃなくて、一定幅を許容するとか。

資産クラスのリバランスが面倒だ、という顧客層は一定いると思います。
また、半期ごとに分配金も出して、外国税額控除をする。そうすれば、米国ETFを自分で買うと確定申告して外国税額控除をしなければならないから、その面倒からも解放される。

なんて妄想してみました。どうでしょうか。

*1:2021.9現在0.05%に戻っている