かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

結婚相手に資産負債の額を言うべきか

借金は、サラ金だけでなく奨学金も含めて正直に言っておくべきだと思いますが、私なんか借金がないから堂々としていられましたけれども、なかなか言い出せない要素ですね。でも金銭感覚のすり合わせと並行して、流れでお互いに開示しておかないと婚姻後の生活に亀裂が入る可能性を感じます。

これに加えて、お互いの家族の状況も伝え合うべきです。例えば、親が要介護であるとか、兄弟が借金まみれであるとかフリーターであるとか、いずれはわかってしまうことで、これらも借金を申し込まれた時に毅然と断れるか、夫又は妻に迷惑をかけないように自分の手持ち財産から手切れ金を出すことができるか。
でもお金を出すことは、たとえ返ってこないとわかって、一度だけ最後にあげるつもりであっても絶対出さないことをお勧めします。「これっきりだからね」と言って出すと、もう相手はあなたのことを舐めてしまいますから。

はあちゅうさんの本を読んでいたら、20代前半に父親が借金する時、「なんとか、ハンコを押してくれ」と言われてよくわからずに押したのが連帯保証人だった。父親の死後、銀行がやってきて払ってくれと言われたと。某大銀行だったので無茶は言わず、利息はすべてなし、元本を毎月5千円ずつン十年かけて返済ということで話がまとまったそうです。

調べたら、連帯保証人って本当に怖い。借金した本人が自己破産しても連帯保証人は債務を免れないし、本人が死んでもだめ、相続放棄しても連帯債務は相続したものではなく自分が負った義務なので関係なし、連帯保証人が自己破産しない限りついて回ります。

子供にも保証人には絶対なるな、と繰り返し伝えます。

結婚前に積み上げた財産について金額や残高を話すべきかどうかですが、私はこちらは、どうなんだろう。ざっくりした話しかしなかったようです。

早期退職したいと言った時に、配偶者から子供の学費と年金が出るまでの生活費はどうするの、お金あるの、なかったら会社を辞める前にてお医者さんにかかってうつ病かどうか検討してもらうのが先じゃないの、と言われました。
それで改めて自分の資産を数えてみたら、あーらびっくり。すぐやめてもおつりがくるわ。それを配偶者に見せて、同時に配偶者からも財産一覧をエクセルで貰って、お互い見せることになったのでした。

もちろん、女性側が「夫から将来資金をあてにされると困る」と考えるのは自然です。結婚した後に働かなくなって生活費も入れず、ってよくニュースやドラマで見ますから。ニュースやドラマになるってことは、平凡な話ではないってことで、レアケースだと思いますが、それでも怖い可能性は排除したいですよね。

結婚までに築いた財産について開示する必要はないかと思いますが、共同生活が始まって日々の生活費の分担を話し合う過程で話に上ってくる可能性があるでしょう。
そうしたら、現在の月々の収入について開示してお互いの負担をどうするのか、収入も支出も現在から未来に渡る状況でお話をまとめるべきであって、過去の積み上げについては触れなくてよいと思います。

なぜなら、結婚したってその後別れるかもしれないからです。株価と一緒で将来のことはまったくわからないですから。

もっと踏み込むと、結婚後に積みあがった財産は夫婦共同のものと法律で定められていますから、これを無効にする特約契約を結ぶという手もあります。夫婦共同ということは、夫が積み上げたものも妻が半分、妻が積み上げたものも夫が半分、お互い様であり、余計に稼いだ側の分がもう一方に流出することがありますが、専業主婦(夫)でもない限り、夫から妻への一方通行ではないことに注意が必要です。

借金にしろ財産にしろ親族関係にしろ、結婚する際に、いやでも結婚相手に影響を及ぼすことなので、棚卸をして伝えるべきことは伝えて、すっきりした気持ちで臨むことをお勧めします。

私の座右の銘、“正直は最善の策“をお贈り申し上げます。もっとも相手が信用できなかったら”正直は最善“かどうかわかりませんが、そんな人とは結婚しないでしょう。