かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

梅宮アンナさんの相続に寄せて

bunshun.jp
梅宮アンナさんが梅宮辰夫さんを見送った記事です。
これわかるわー。

・いつまで続くんだろう。治る見込みがないのに。
・お金、もつかなー。

ほんと辛いですよね。私の母も「あと3か月です」と言われて終末病棟の個室に入ったのに、それから半年経っても変化なし。母の貯金から出していたのですが日々お金が減っていく。姉にずっとお任せしちゃって申し訳なかったんですが「お金なくなるから、2人部屋なり4人部屋の空きがないか聞いてみて貰って」なんてお願いした。姉も「そうだね」って動いてくれて。

介護相談でこの頃見るには「親の金の範囲内で、できることをする」とあり、まったくそのとおりで、子供は自分や自分の家族の生活設計があるから、そちらから出すのはやめましょうということです。

・病気が人を変えてしまう

これがねー、辛いですね。幸いうちの母は通販で本や手提げなど、自分の好きなお花柄のきれいなものを頼むのが励みになった程度で、安いものばかりだからよかったですが、気を付けないと浪費癖になっているみたいで危険です。
梅宮さんのところのように、調子が悪いと機嫌が悪くなってどなってばっかりだったら、ついている方はたまったもんじゃありません。

この3点が「いつまで続くんだろう」と出口の見えないトンネルに入ったような絶望感にとらわれて、正直「早く結論出してくれないかなー(=死んでくれないかなー)」と思いますよ。

実際に亡くなった時はパニックにならなかった。もう大変すぎたから、正直「あぁ、終わった」と思った。「パパ、お疲れさま。頑張ったね。みんなも頑張ったね」

まったくそのとおりですよ。みんな頑張った。
bunshun.jp
・戸除籍謄本を集める そうだファミリーヒストリーに聞こう

これやり方間違っています。現在の戸籍から順に辿っていけば、確実に全部とれます。もちろん中国や樺太から引き揚げたとか、広島長崎にいたせいで記録が消失していました、で終わってしまうこともありますが、そちらは外務省なり市区町村なりが何とかしてくれます。時間がかかって面倒くさいのは事実ですが。

相続手続きを終えるまでの10か月間は私のお金と母の貯金でやりくりしなきゃならなかった。

有名な方は無理でしょうけど、一般人なら事前対策は可能。キャッシュカードの暗証番号を聞いておく、遺産分割協議書が出来上がるまでは、銀行に絶対死んだことを悟られない。
でも生前に親に「キャッシュカードの暗証番号を教えて」「入院費出すから通帳預かるよ」って持ち掛けると、「お前は私の金をドロボーするのか」って怒っちゃう人いますよね。認知症で物取られ妄想があればなおさらです。
健康な時に正直に話して聞いておくべきだけど、今度は「お前は私に死ねというのか」みたいに喧嘩になっちゃうこともある。自分が無力になっていくのを見るのは耐えられないから。
私の父も80代でまだ元気なころ、不動産屋さんから「保証人にはなれないので、お子さんをたててください」みたいなことを言われて落ち込んでいましたっけ。

父が生前、貸金庫を借りてることなんかもまったく知らなくて。銀行から「貸金庫がありますよ」と教えてもらって、「何か、変なものが入ってたらどうしよう。怖い怖い」って。

これも空だからよかったけど、「〇〇(愛人)に××を遺贈する」「△△教にすべて譲る」なんて文書が出てきたら怖い。
私も後で遺言が見つかってどきどきしました。

年を取って病気にもなって、喧嘩をしても辰夫さんが意地になる。そうするとアンナさんも言いたいことを言えなくなってしまった。それが辛いと。
私は近くに住んでいたにしろ、ずっと親と離れて生活していましたから、亡くなる直前に「自分の人生で重要なことはもはや親に相談もせずにやってきていた」ことに改めて気づいて愕然としました。若い頃のように、重要な事柄をずっと相談していたかのような気がしていたのですが、ぜんぜんそんなことはなかった。

今回は、親が亡くなるという記事に触発されて、色々重ね合わせて思い出したことを書いてみました。