かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

「何かできることはないですか」はいらない。リーダーシップの例

voicy.jp
ちきりんさんのVoicyトークイベント第2弾。虹色の朝陽さん。
男の子三人兄弟の母親で、次男は境界、三男は発達障害だという方。

「何かできることないですかってよく聞かれるんですが、何もしなくていいです。どうして私たちが困っているのか、何ができるだろうかと家庭に持ち帰って話し合ってほしい」とおっしゃっていました。

発達障害の子は、知らない環境におかれると落ち着かなくなって、叫んだり動き回ったりしてその不安を紛らわせようとする。ああそうなんだな、という理解が第一弾で、その次に「何か手助けできることはありますか」と声を掛けてみるというところが第二段階だと思いますが、そこで声を掛けられる当の親としては、「せっかく声を掛けてくれたこの人はどんな人でどんなことができるのか」と頭の資源を使わなくちゃならない。見知らぬ人ならなおさら。でも今は子供のことでいっぱいいっぱいだから、ふいに声を掛けてくれても「これを手伝ってください」と考えを巡らせる余裕はないでしょう。

「何かできることはないか」と親切のつもりでも、指示待ち族と同じになっている。相手の注意を子ども以外に向けさせて迷惑になってしまうことだってあるということ。特に子供がどこかへ飛び出そうかという時になんとか手を握っていたりしたらそうでしょう。

ここでリーダーシップが問われています。

相手の状態を見て、具体的に〇〇しましょうか、と時宜を見て提案する。それができないようであれば、家に持ち帰って、どうすれば発達障害の子と親の両方の助けになるのか話し合ってみる。相手が助かって嬉しい状態を考えて、そのための行動を提案する。「何かできることはありませんか」ではなく。
そうでなければ、子供にいっている注意がそれて子供はどこかへ飛び出していってしまうかもしれない。だったら何もしないで見ていてくれたほうがなんぼかまし
そんなことがたびたびあったから「何もしなくていいです」という心からの叫びになってしまったのだと思いました。

親切は難しい。やたら声をかければいいわけではない。といっても私はヘタレなので声すらかけられない可能性が高いけど。
相手が喜ぶことを考えてみてから行動したいですね。