かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

腰の低い奴には気をつけましょう

居丈高な人の話からします。
ある契約をしてお金を払うことにしたとき、実は別の似たような契約を既にしていてお金を払っていた。まったく同じだからすぐ取り消してお金を返してくれと。(わかりやすくするために設定を変えてあります。)
引き落としができなかった契約について支払いの督促がいった。そうしたら、本人は妻が家を出てしまい離婚協議中で、督促が届いた家から本人も出てしまい、たまに郵便物を取りに帰る程度で、まとめた郵便物をよく見ずに捨てるか何かしたらしい。
そこで本人が窓口に怒鳴り込んできた。
未払いの債務名義が残っていると、金融機関がつなぎ融資をストップする。
同じような内容の契約をしてしまったことがわかっているのに、こちらもその話をしているのに、なんですぐに取り消さないのか。だいたい、払えとも言ってこないのに、おかしいじゃないか。
最後のやつは、翌日調べたところ、本人が適当に処理したらしいことがわかりました。実はその前にも郵便物が届かないとのトラブルがあって、住所を確認して送った記録があったからです。
このある契約というのも、怒鳴り込んだ本人の部下が、言われたことをよく聞かないで二重に手続きしてしまったらしく、本人の性格に難があるのか、まともな人が周りに残らないってことだったのかと思います。こりゃ奥さんも逃げるわね。
どうやらすぐに周りを怒鳴りつけているらしく、喋りを聞いていると実によく口が回るので、こんなに頭が回るのになんで事業がうまくいかなくて借金まみれなのかと思ってしまいますが、人に罵詈雑言を浴びせる時は天才的に頭が回るだけ、という人はいますね。
人のミスや遅れにつけこんで、延々と文句をいったり怒鳴ったりする人を見ると、「ああ、この人は人生がうまくいっていないから、ちょっとした隙間を目ざとく見つけると、そこに怒りの奔流をぶつけて流し出そうとするんだな」と思いました。

で、腰が低い人の話に移ります。
やけに腰が低い人は、接した相手からなにかだまし取ってやろうと思っているから気をつけろ、という格言らしいですが、私が思うのは、やけに腰が低いのは、自分を抑圧しているから、そこで図に乗って適当な態度であしらっていると、突然爆発するから気を付けた方がいいよ、ということですね。
私の職場の同期で入って研修が一緒になった時、一歳上の人がいたのですが、ものすごく腰が低い。そこでこちらもざっくばらんにため口で接していたら、お酒が多めに入った時に「ふざけんじゃねえぞ」とキレ始めた。たかだか一歳上だし同期だしなんだろ、私の態度に怒っているのかな、と思って以後は敬語にしましたが、これこの前の硫酸掛けた事件と構図がそっくりですよね。当時、大学出て20数歳の若造たちにとって、一つ違えば神様と奴隷、一歳の差は大きくとらえられていたということもあります。同期には4つ年上もいましたがリーダーだったし、そちらはみんなが敬語を使っていたので、余計におもしろくなかったのかもしれません。
それいらい、妙に腰の低い人に接する時は、警戒して言葉を選ぶようになりました。

先ほどの怒鳴り込んできた人も、きっと仕事の立場上弱い人に対しては、腰を低くして我慢している可能性が高いです。現に事業うまくいってなさそうだから余計。そんな人間関係の中では、優位な立場を利用して、あえて意地悪や踏みつけにするような態度をする人も出てくるでしょう。なんで自分ばかりうまくいかないのか、という漠然とした怒りに、具体的ないやな目を我慢させられている自分が情けなくなり、かといって仕事を貰っているという立場から、意地悪をした相手に怒りをぶつけることもできず、たまりまくった怒りのマグマが、出口を見つけた途端に爆発、ということが考えられます。

理不尽な怒りを引き受けるつもりは毛頭ありませんが、怒りをためこまないで済むようなおだやかな社会を一緒に作り上げるようにしたいものですね。