かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

VTの経費率0.08%→0.07%に

複数のインデックスブログで知りましたが、ヴァンガード全世界株式ETF、ティッカーVTの経費率が0.08%から0.07%に下がるのですね。ニュースソース↓
Vanguard Reports Expense Ratio Changes Across Equity and Bond Funds
2021年10月決算期から実施。ヴァンガード社の商品では、純資産総額の増減や効率性の改善といった内的・外的要因により経費率は上下します。ニュースソースを見ると分かりますが、24商品のうち、5商品は経費率が上がっています。

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Statutory prospectusからp1年次運営経費

これを見るとわかりますが、信託報酬0.06%、その他費用0.01%です。
https://personal.vanguard.com/pub/Pdf/p3141.pdf?2210151636
Prospectus and Reportsページのstatutory prospectusからp27financial highlights

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赤枠:筆者が追加

過去の状況を見ると、決算期ごとに信託報酬を見直して下げられるものは下げていく、そして翌年も予定として総経費率を提示していく。こんな流れになっているようです。
バンガードETF;Teneo Partners株式会社
残念ながらこちらの↑運用報告書(全体版)からとったと思しき過去情報が今は見当たらないのでソースがどこだったか確信が持てないのですが。2021年6月17日の私の記事から過去の総経費率の推移を再度掲載いたします。

VT 経費率
2010.10 0.30%
2011.10 わからず
2012.10 わからず
2013.10 わからず
2014.10 0.18%
2015.10 0.17%
2016.10 0.14%
2017.10 0.11%
2018.10 0.10%
2019.10 0.09%
2020.10 0.08%
2021.10 0.07%

ヴァンガードのfinancial highlightsでは2017:0.10%、2018:0.09%、2019:0.08%、2020:0.08%とありますので、私のデータ拾いが1年ずれていたようです。
【海外ETF】トータル・ワールド・ストックETF (VT)銘柄の取扱い開始のお知らせ | 楽天証券
ちなみにカンチュンドさんのブログにあった、画像元楽天証券の2009.6.10取扱い開始のお知らせによれば、当時の総経費率は0.30%なので隔世の感がありますね。

さて、だからといって「VTを買いましょう、買おうね」と言いたいわけではありません。

米国籍ETFは購入手数料無料で買えるネット証券も増えましたが、
・ドル建て購入するので、円貨払いだと為替スプレッドという手数料を払う必要がある。
・外国税額控除をしないと米国源泉税と日本の源泉所得税が二重に課税される。外国税額控除は確定申告が必要で、しかも所得の状況によって全額返ってこないこともある。
1口当たりの単価がそこそこする(2022.2.25終値100.29ドル。11,500円位)ので、分配金を再投資するハードルが高い。そうすると複利効果を得るのが難しい。

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https://www.teneopartners.co.jp/vanguard-etf/IR_FULL_VT.pdf

ちょっとデータが古いですが2020.9.21の分配が1口当たり0.4025ドルです。日米源泉税を引くとおよそ71%になりますから0.2857ドル。100.29÷0.2857=351。351口。今なら約403万円投資しないと分配時に1口追加購入できないことになります。

以上のような理由で、VTを買いたいと思っている方には、VTに投資している日本の投資信託の購入をお薦めします。

楽天・全世界株式インデックスファンド
SBI・V・全世界株式インデックスファンド
のいずれか、ということになるでしょうか。

別にVTにこだわらない、全世界株式のインデックスに投資したいという方は、
eMAXISSlim全世界株式
SBI全世界株式インデックスファンド(雪だるま)
のいずれかをお薦めします。
詳しくは、全世界株式投信観察をご覧ください。
otosak.hatenablog.com