かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

この際だから外貨預金は解約しませんか。

外貨預金をお持ちの方は、円安により評価益が出ている方も多いかと思います。
私は、今のうちに解約することをお薦めします。

・特別優遇金利は、最初の7日、1か月、3か月程度でその後は通常金利に戻る。
・利率の高い通貨は、国際的な信用が薄く、短期でも為替レートが激しく動く。
・利率が高いということは高インフレ率とセットになっていることが多い。長期では通貨の実質価値が低下するので、高金利が為替差損で相殺され、円で預金している場合と変わらない可能性がある。その上短期の大幅な為替レート変動に見舞われると、為替差益が大きく出ているうちはいいけれど、反面、為替差損も大きく出ることになる。
・一見高そうな利率も為替差損の変動幅の大きさからすると見合わない。
・為替差益がでると、確定申告義務のある人は雑所得に含めなければならないし、年末調整をしている人で、それ以外の給与所得や他の所得が20万超になると確定申告が必要になる。とすると為替評価益が20万円を超えると確定申告が必須となる。
・為替差損益は雑所得なので、損が出ても、同じ年分に発生した雑所得としか損益通算できない。損を繰り越す制度はない。
・医療費控除を申告したい場合、雑所得を必ず含めなければならなくなる。
・確定申告をした場合、特定口座内の上場株式譲渡益や配当のように、住民税申告不要選択制度はないので、住民税計算と健康保険料算定基礎に算入され、どちらの金額も増加する。

結論:為替変動幅が大きく、税制上の利点がなく、その欠点は見た目の利率の高さにまったく見合わない。
為替差益が出ているうちに解約することをお薦めします。

実はわたくしも数年前に南アフリカランドの定期預金を自動継続は怖いので、手動で7日間定期や14日定期でやっていたことがあるのですが、為替レートが円高に振れて身動き取れなくなっているうちに、南アフリカ国債の格付けがデフォルト相当に引き下げられ、さらに下がって評価損が大きく出てしまい、一年半以上塩漬けになりました。

確定利率でありながら、為替レート変動に翻弄されるって、ハイリスク・ローリターンじゃないでしょうか。値動き変動にさらされる、つまりリスクを取るなら事業活動による価値の増殖で、値上がり益が見込める株式に投資すべきと、私は思います。

店舗型の銀行も、ネット銀行ですら、外貨建てからみの預金をキャンペーンで派手に勧めてきますが、完全無視がよろしいかと。
今なら円安に振れて評価益は出ている方も多いと思いますので、今のうちに始末をしておいた方がよろしいかと思い、老婆心ながらこの記事を書いてみました。
*あくまで個人的な意見ですので、解約・継続は自己判断でお願いします。