かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

東北電力で出力制御 と エルピオでんきの事業停止

2022.4.10東北電力のプレスリリースから
https://nw.tohoku-epco.co.jp/news/pdf/__icsFiles/afieldfile/2022/04/10/1226381.pdf

東北6県・新潟エリアにおける「再生可能エネルギー出力制御」の実施について
当社は、本日、東北6県・新潟エリアにおいて、太陽光の発電が高出力となり、当社電力系統に接続している火力発電設備の出力抑制や揚水発電設備の運転、また、地域間連系線を活用した広域的な系統運用等を行ってもなお、供給力が需要を上回ることが見込まれたことから、「優先給電ルール※1」に基づき、太陽光および風力発電再生可能エネルギー(以下、「再エネ」という)発電事業者さまに対して初めての出力制御を実施しました。
本日の再エネ出力制御は、8時00分~16時00分に実施しており、制御量は最大11万kW※2(11時30分~12時00分)、 対象発電所21カ所となりました。

電気は大規模に蓄電する設備はないので、供給量と需要量が大体一致するように調整しなければなりません。4月10日は天気もよく太陽光発電量がかなり増加。半面工場などは休日なので休みだし、気温が上がってきたのでエアコン需要も大きくない。
火力発電所の出力調整や、揚水発電といって、余った電力で水を高所に汲み上げておき、需要が増した時に水を落として発電するしくみを稼働させたりしましたが、それでもなお供給力が上回るということで太陽光発電で送電してくる量を抑制する手続きを取った、ということです。
資源エネルギー庁によれば、出力制御には、①需給バランス制約によるもの、②系統容量制約によるものの二種類がある。
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/grid/08_syuturyokuseigyo.html
冬の間は「電力使用を控えてください」のお願い一方だったのが急転。電気は形がないだけに扱いがまだまだ難しいのですね。

さて、私は今の家に引っ越してから“固定費削減”の一環として東京電力を離れ、エルピオでんきに契約を移しました。そうしたら3月末になってこんな内容のメールが来た。

発電燃料の不足から電力卸売市場の高値が続いたところに、大口供給者のロシアがウクライナに侵攻したことにより欧州の天然ガス市場が暴騰、一段の高値に張り付いていることを受け、格安電気の提供が続けられないので、2022.4.30を持って供給停止します。

急遽次の電力供給事業者を決めなければならなくなりました。最初にエネチェンジでエルピオでんきにしたので、今回もエネチェンジから「〇〇にしましょう」メールは貰ったのですが、
再生可能エネルギーからの供給をうたう事業者は昨年いきなり価格が暴騰したので信用できない
・我が家の月間使用量は冬場夏場を除きせいぜい200kwh程度
・今回まだ事業継続している格安業者は、大量消費で安くなるパターン
・だったら、東京電力口座振替毎月55円引きがオトク
・いずれ生協の電気などに替えたくなったら、東京電力から変えればよい
・その前にアンペア変更したくなった時も東京電力なら簡単
という理由で東京電力に契約を戻すことにしました。
変更自体は携帯電話よりもさらに簡単で、エルピオでんきのお客様番号と供給地点番号を東京電力のページから打ち込むだけ。
ちょいとバタバタしましたが、エルピオでんきではキャンペーンでタダになった月もあったし、感謝しています。
面倒だからとほっておくと、東京電力に自動切換えにはなりますが、正式に契約しないといずれ止まる、という脅しがあったので、「そりゃそうだ」と思って、脳の資源を振り絞って乗り換え手続きを行いました。
電気の特性でこんなことがおこるんだなあとしみじみ。

私は太陽光発電事業をやっていないので調べていないのですが、小規模事業者でも買取を絞られたり、供給施設が増えて買取価格も安くなっていってレッドオーシャン化しますね。
蓄電設備業者みたいなブローカーが暗躍する世界がくるのだろうか。既に電力先物などはあるようなので、設備投資に見合うだけの利益が上がるようには思えないけど。
電気自動車、水素発電、地熱、揚水、マイクロ水力発電、家庭での蓄電など、マイクロに電気を貯めることが増えていって、それをまた有事に使う、買い取るなどの“都市ダム”構想もでてくるかもしれません。
わたしも自宅の屋上に太陽光パネルを置いて、蓄電池に引き込んで、大規模災害時に非常用電源にしようかな、とちらっと思いましたが、
鉛蓄電池は、2,3年で寿命が来るというし、地方自治体の粗大ごみでは引き取ってくれない、太陽光パネルだって寿命と廃棄費用を考えると、ホイホイ設置する気にはなりません。

電気についてあれこれ考えされられる今日この頃です。