かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

中学も高校も部活離れか

卑しくもインデックス投資家を名乗る以上、卑近な例だけで計量的な裏付けもなく全体を語る愚を犯してはいけないものですが、それでもあえて言いたくなってしまったので言いますと、中学も高校も部活離れが進んでいるんじゃないのか、というのが最近の印象。
今年丁度、上の子が中学校を卒業し、下の子が同じ中学校に入ったのですが、部活紹介を見せて貰ったら、「え、こんなに部員減っているんだ」という部がほとんど。
運動部でも30人位いたはずの野球部が11人とか。陸上部なんて影も形もない。なくなっちゃったんですね。吹奏楽部なんてヒトケタ。たしか3年前にうちの子が入学した時の説明では、「なるべく4月中に部活に入りましょう。その後は入れません。一年から二年になるとき部活を変更することはよほどの事情がないかぎり認められません。」なんてめちゃくちゃ縛りのある取扱いだったのですが、今回は入れとも入るなとも何もなし。入部条件も言われません。
入学前の説明会や、先日の保護者会でも、教員の働き方改革のため、今年一年かけて校則の見直しなどを行っていくので、変更があれば随時プリントなどで周知します。ついては生徒手帳に記載された内容と齟齬が生じてまいりますのでよろしく、と言われました。
東京都教育委員会が校則の見直しをしてね、といいだしたら途端に走り出した。
とはいえ、あまりにブラックな先生方がラクになるのなら、それは大歓迎です。

どのくらいブラックかというと、小学校の時の例ですが、日曜日に地域の祭りが校庭で開かれて午後10時過ぎにお開きになって子供と駅の近くを歩いていたら、先生方が駅に向かって歩いてい来るのに出会って挨拶をしたという。
祭りは町会がやっているのでPTAがやっているのではありません。それなのに、出勤日でもない日曜日に大挙して先生方が夜遅くまで学校に来ているなんて。家も近所じゃない先生方もいるでしょうに。
と、とても驚いたのです。

そうそう、それで数年後には、学校が部活の面倒を見るのを止め、地域からコーチを呼んで場所貸しに徹するようになりますよ、なんて説明もしてた。人数が集まらない場合は近隣の学校と部活の種類を分担することも考えているそうです。
そんな道筋が示されたせいなのか、単に受験勉強が厳しくてみんな帰宅部を希望するようになったのか、それは分かりませんが、三年経つ間に部活に入る人がえらく減ったということは驚きでした。

上の子は高校で部活紹介やら勧誘やら始まっていますが、登校二日目は、四時限授業で終業、午後は部活見学なので、見学しない人はお昼を持ってこなくて帰宅してよし、と言われたそうな。
そうしたらクラスでお昼に残ったのは44人中、なんと2人だけだったそう。
昨年見ていた入学案内では、5割位部活に入っていると書いてあったはずなのに。このギャップは何。
隣のクラスはもう少しいたよーとは言っていましたが。
部活紹介のパンフレットも見せてもらったけど、部員1人とか、存亡の危機じゃん。
運動部は人数を集めているところもあるようですが、これはスポーツ推薦で入った人向けかな。総じて運動部は週一日だけ休みであと全部、とか随分とまあ厳しい日程。
日曜日に上の子が、中学から一緒だった子と遊ぶ約束をしたのですが、「バレー部は早朝練習があるから、それが終わって12時半待ち合わせ」ですってよ。日曜!
私は自分が高校の部活をとても楽しめて、いまでも同級生達とコロナさえなければ年に2,3回は会っているような一生の仲間を作れて幸運でしたから、そこまでじゃなくてもクラス以外の同級生、上級生や下級生と交友が生まれるし、クラスで居場所がなくても部活に居場所が作れる可能性があるからお薦めしたいところですが、次に待っている大学受験が定員厳格化とか正社員就職が難しくなる影響で、中堅以上の偏差値の大学がどんどん難化している現状から勉強に集中みたいな流れで一層帰宅部が増えているのかな、と想像したくもなりますよ2人しか部活見学に残っていないのだと。
部活も長時間やればいいってわけでもないし、時間を決めて効果的な指導内容を詰めて対外試合などで結果を出しているところもある。それに何も良い試合成績を出すばかりが部活の目的だとは思えない。各人のスキルの上達や仲間と一緒に汗を流して一つの物を作り上げていくリーダーシップの修行の場や人付き合いの練習にだってなるのだし、勉強と部活の相乗効果が生まれる場合もあると思うのですが甘いですかね。

部活見学が落ち着いたら子供たちに、どの程度部活に入ったのか聞いてみようと思います。
それにしても中学生も高校生も忙しいことです。