メルカリで、売り手として最近感じること

メルカリを始めたわけ

親から受け継いだ遺産（＝残置物）を処分するため、というよりも、金銭的価値がありそうだからとっておいたけど、実際売れるの？いくらで売れるの？という好奇心からメルカリを始めて早2年近くになります。もちろん自分の遺産（へん？）も出品します。
最初の頃は張り切って出品しておりましたし、磨いてきれいにしたり、臨機応変に値下げしたりと張り切っておりましたが、ここ1年ほどはダラダラ。
売れたら売れたで梱包も発送も面倒くさい、というやる気の感じられない低迷ぶりです。
それでも自分の物も含めて細々と出品をつづけております。
今日は売り手から見て、「それって何なの」と思うことを記したいと思います。

・漫画の全巻揃いに対する謎のコメント

全巻揃いを出品していると必ず出てくるコメントに「バラ売りは可能ですか」「〇巻～△巻だけ売ってくれませんか」というものがあり、それも２つ３つではない。あなたにバラ売りして歯抜けになったもの、誰が買ってくれるんですか、とイラっとしちゃいますね。自分も部分的に読んで揃えていて足りないものを無邪気にコメントしているのか、ダメ元で一応おねがいしてみまひょ、って感じなのか。自分で売ったことがない人なのでしょうか。メルカリだけで読みたいものを漁っていると部分巻拾い買いになるから、こういうコメントになるのか。

・値付けを間違えるとどうなるか

出品ボタンを押すと、必ずその商品の出品状態を確認できるボタンが出てきて、メルカリに来る人にどう見えているか表示できるのですが、確認したらあれっ値段が安すぎたまずい。と編集しようとしたところ、速攻で買われてしまったことがあります。
この時はゆうゆうメルカリ便だったので、売値―メルカリ手数料10％―送料＝売主の手取　となる計算だったのですが、梱包の大きさが微妙で売主手取がマイナスになりそうになった。売値からメルカリの手数料とメルカリ既定の送料が引ききれないとメルカリから怒られます。これを繰り返すと出入り禁止になるらしい。
なんとかぎりぎりの薄さと重量に梱包して事なきを得たものの、冷や汗をかきました。
らくらくメルカリ便やゆうゆうメルカリ便ではなく、ゆうメールや、普通郵便、レターパックなど、売上から送料を引き去るタイプの発送ではなく、切手を貼ったり専用封筒を買ってきたりするタイプの発送だったら、悔しいけど冷や汗をかくことはなかった。
それにしても素早い買主でした。
油断していたらとんびに油揚げかっさらわれた気分です。

・値引きを求められることに抵抗はないけど

コメントで値引きを求められることをものすごく嫌う売主さんもいるようで、〇〇☆プロフ必読なんて名前にしていて、プロフィールに行くと「値下げ交渉コメントはスルー若しくは削除します」「値下げ交渉はお受けしておりません」などと力強く書いている。
逆に値下げ交渉歓迎、なんて人もいます。人それぞれ。
私は自分の値付けに自信があるわけではなし、この値段でなきゃ売れなくてもいいや、とは微塵に思っている時もありますが、基本は柔軟に。値下げして送料が出なくなる失態だけは犯さないように注意しないといけませんけどね。
値下げコメントが来ると、お断りする場合もあるし、そのまま受ける場合もあるし、私から逆に「〇〇円ではいかがでしょうか」と提案することもあります。
話がまとまって、編集画面から値を下げる。しばらくすると「売り切れました」になる。売主は“やることリスト“から取引画面に行って、発送準備です。
ここで「あれっ？」と思うことが。
値下げコメントでやり取りした方とは別の方がお買い上げ。
買主にとってはトンビに油揚げ。
メルカリではやりとりはともかく買いは先着順というルール。特定の人のための取り置きは禁止されています。
売主としては、誰が買おうか元々その人を知っているわけではないし、ルールもあるしで、そのまま発送手続きをするだけですが、コメントを書き連ねた買主さんが気の毒に思うこともあります。
ですから「お値下げしましたが、取り置きはできませんので、先着順となりますことご了承ください」とコメントするようにしています。値下げ依頼のコメントを書き込んでから、こちらのコメントが何時について何時値下げされるのか監視しているわけじゃないですから、やっぱりタイミング逃して気の毒ではあります。

・嬉しいお気遣いは売り経験者からだった

絵葉書セットをいくつか出品していたのですが、まとめて〇〇円で買いたい、というコメントをいただきました。絵葉書セットなので絵葉書の容れ物もついていました。コメントには、ガワは全部はずした状態で結構です、とあり、容れ物を全部はずして、複数の絵葉書セットの中身だけまとめて訂正入力してお買い上げいただきました。
まとめるので郵送料分安くしないと申し訳ないから、ガワを外して絵葉書だけまとめてP袋に入れ封筒に入れてみて重量を量ってみた所、なんと安い所ぎりぎりに収まった。
コメントしてくれた人のプロフィールを見に行ったら、結構売りに出している方だった。
この人分かってるなーと思いましたね。
私が出品した絵葉書の画家の絵が好きになって、展示してある美術館に行ったりしているとのことでした。

やりとりで注意していること

メルカリはフリマだけと直接人と会うわけではなく、中にはコメントなしで黙って買っていく人もいます。ゆうゆうメルカリ便やらくらくメルカリ便だと匿名発送だからどこの誰ともわからないまま取引完了することもなきにしもあらず。
しかしながら、ほとんどの人と取引画面で一言二言やり取りをしますし、買った理由をぽろっと書き込んでくださる方もいます。
ごくたまに、コメント欄で我儘だなーと思われることを言ってくる人がいないわけではないので、トラブルに巻き込まれて嫌になってしまう人もいるでしょう。匿名でもなんでも相手側は生きている人間なんですから。
コメントや取引画面では、文章だけのやりとりだから、意思疎通の70％を占めるという非言語コミュニケーションがない状態であることに相当の注意を払い、きっぱりはっきり、わかりやすく、だけどものすごく丁寧に、を心がけています。