かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

教員免許更新制なくなってよかった

2022.7.1から教育免許更新制が廃止されるそうです。よかったですね。
news.yahoo.co.jp
この記事を書いた人が知人の教師に聞いた話として、

先生方だって研修は常にしていますからね、内容が伴っているかはともかく、そういった研修を上回る成果が(教免更新)講習にあったかといえばないですね。大学の先生やコンサルにいまさら教わることもねえ、という感じで

教員不足は異常な労働環境がすべての原因です。それでもまあ、何の意味もない教免更新講習が無くなるのは本当によかった。導入に加担した連中は猛省すべきですよ

まったく同情を禁じえません。
導入当初から「はあ?」と思っていましたが、現場は嫌でも受けざるを得なかったから、金銭負担もそうですが、時間、講習の申し込みと大変だったでしょう。
首相がいいだしっぺらしいですけど、現場を知らないトップがこういう具体的な問題を実行しようなんて絶対思っちゃだめです。側近が止めるべきだけど、みんな腰砕け。はだかの王様になっています。
「八月の砲声」という名著に書いてありますが、第一次世界大戦の時のフランス軍も、総司令官は各部方面の司令官同士が口角泡を飛ばして議論しているのをじーっと見ていて、どっちの案を採用するか決めていたということです。
大きな方向性を自力で打ち出すのは結構だし、スズキ自動車の会長みたいに、たたき上げで部品一つ一つの値段まで知っているような限られた事業の社長であれば現場について口を出すのも有害ではないでしょうが、現場の経験もないくせに机上で考えたものを押し付けると100%ロクでもない結果になりますね。断言しちゃいます。
サンヨーの元社長も黄色や赤の洗濯機や冷蔵庫を作れ、といって全然売れなかったらしいです。
この手の「殿、ご乱心」みたいなことって沢山転がっていそうですが、どうやったら防げますかね。まずトップが自分が考え出したことなんて塵みたいなもんだ、と自覚することが大事でしょうね。
その上で、色々な意見を吸収して、総合した上で決断するのが社長の仕事だと心得るべきだと思う。
事業や公務の目的設定をするうえで、具体的な事象については現場から上がってきた不便の解消や不合理の解消という要求から出発し、具体的な施策に落とし込むところまで複数の知恵を借りる。大きなビジョンや方向性については、不断の学習と知識を総合して考えを練り上げるだけの時間を取る。必要な見解や情報がどこにあるかよく見て、そこへ行って吸い上げてきて、決断は自分が行って結果に責任を取ると。そういうトップが望まれます。

トップにその自覚がない場合は、どうするか。出来るだけ理路整然と反論するいやな部下になることですかね。そうすると嫌われて出世は遠ざかりますね。
我慢して出世するか、アホなことにはアホというかですが、ジョブ型採用や忠誠を尽くしても切られるときは切られると個人が思えるようになってきたから、そこはせいせいする方向に向かっているかなと思います。

そんなことできないよと思うかもしれませんが、冷静に意見を言うことはきっとできるはず。決定には従うでいい。完全に黙っていて、賛成したじゃんと思われるのも心外だけど、酷いときはあんたが言い出したんだろみたいにされて、悪い結果を自分のせいにされたら悲劇じゃないですか。いらん我慢を強いられることに抵抗するため、ほんのちょっとの勇気を出して笑いながら辛口でいきましょう。