かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

高校の保護者会(2)

前回記事の続きです。
生活指導の話。警察の少年課及び生活安全課と近隣の高校で連絡協議会を作って情報交換をしているそうです。
高校では生活指導で注意書、いわゆるイエローカードというものを出すそうですが、行動や考え方の幼さが原因だそうで。
確かにな―、上の子の話を聞いていると「おまえ、勉強すんなよな」とかからむ男子とかわざとかわいい声を作って授業中返事をする女子とか、お前ら子供かって感じの振る舞いが多いようです。4月から高校生になったっつっても、精神もいきなり高校生にはならんのでしょうね。中学生みたい。
中学一年生の下の子の学校の様子を聞いていると、お前ら小学生かっ、って突っ込みたくなるようなエピソードが出てくるからいずこも同じですね。
卒業までの三年間でイエローカードが4枚出ると謹慎処分。校長の学校推薦は出しません、とおもいっきり脅かされます。まあ、いまのうちの子の位置では指定校推薦関係ないしなー。
やはりスマホにまつわる問題がほとんどの様です。学内では電源切ることになっているのに使っていたとか、SNSの書き込みで友人とトラブルになった、ふざけた書き込みや写真投稿で炎上。大人と同じですね。自分の知り合いしか見てない読んでない感覚でついつい黒い本音や逸脱した投稿をしがちですよ。夏休みは特に学校がないからスマホにさわる時間が圧倒的に増えるので親子でよく話あってくださいですと。

警察によると夏休み中の補導で多いのは、万引きや喫煙ではなく深夜徘徊だそうで。23:00-0:00が最も多く、続いて0:00-2:00。友人と出かける時は必ず帰宅時間を聞いて誰に合うのか確認しておいてください。特に学外の友人は把握が必要。学校の友達なら学校又は家庭のどちらかで連絡が入るけど、学外だと学校は指導ができないと。それは、そうだなーと思いつつも大変ですわと気が引き締まる。

生活指導の話が終わると、クラスごとに担任の先生の案内で各クラスへ移動。自分の子供席へ座ります。これは中学校と一緒ですね。
学級での生活や学業成績の報告、今後の予定、進級の基準など、色々脅かされつつ終了。解散と相成りました。

今日学校に来たとき、表ロビーに進学実績の表がでかでかと貼ってありました。「〇〇大学○○科合格 〇名」と各党の選挙対策本部でよくみるやつそっくりです。やっぱり学校としての最大アピールは進学実績。すこしでも良い大学へ押し込むことこそ人気ある高校への一本道。
とまで思っているかどうかは知りませんが、親の関心はどうしたってそっち。
入る時はふーんと思いつつ、通り過ぎただけですが、クラスの帰りに階段を2階まで下りて、ふと右を見ると、同じような表が張り出してありました。
どれどれ帰りだから今度はじっくり眺めよう。

そうしたら、こちらは、「〇〇大学○○学科合格、○組だれそれ」とクラスと名前入り。よくみたらそこは進路指導室の壁でした。なるほどー、ロビーは大学学科名だけですが、こちらは名前入りですか。
暫くじっくり見ていくうちに、私はあることに気づいていっぺんに目が覚めました。いや、今日は全然眠くならなかったけど目が覚めましたよたしかに。
上の子の通う高校は、進学校でもないし中堅校でもないし、かといって底辺校でもない、学力的にはごく普通の偏差値でいうならば50~60当たりの学校です。
偏差値に幅があるのは、コースが4つあってそれぞれに募集人員が決まっているため。それを仮にS、A、B、Cとします。
まず国公立大学の合格者を見ると、、、全員Sクラスでした。
次に早慶上理とかGMARCHとか言われている、一部の有名私立大学はというと、、、これもSクラスが多い。Aクラスがちらほら。そういえば進路指導部長から卒業生からのメッセージの紹介があった時「これはCコースからR大に受かった人のメッセージです」ってあったな。ということはCコースからR大ってめっちゃ上澄みのほんの一握りってことですよね。
しかもよく見るとSクラスの人で同じ名前が何回か出てくる人がいる。できる人は総なめってことなんでしょうね。

下の子も今年小学校を卒業して地元の公立中学に進んだのですが、クラスのできる子が都立大泉中等学校に合格した。その子の通っている塾の前を通った時「小石川も考えたんだけど、落ちそうだからやめて大泉にしたんだ、ほら小石川受かっている子一人もいないでしょう」と塾に張り出されている“祝〇〇中学合格“を見て解説してくれたそうな。
ここら辺の小学校の一番上位レベルでも小石川に受からない。小石川最近東大合格者数を伸ばしていますが、これは学校の教育が凄いとかそんなことはまったくなくて、既に先頭集団を走っている優秀な子たちを中学入学の段階で集めるのに成功しているだけ。
もちろん、中学一年時に先頭集団にいたからと言って、その後脱落していけば有名大学へ合格を勝ち取れるわけじゃありませんが、先頭集団に食いついていく、少し遅れながらもついていくという子たちが多数派であれば、それは後からダッシュを決めても、確率的に先頭集団に追いつける子はごく限られてくる。
そういう身もふたもない話なんだなと。
高偏差値でSクラスに合格した子達は、その後も頑張れる子が多いから、大学合格実績では目立つ。だから身もふたもない話ではあるけれど、結局は個々人の頑張り具合次第ではあるわけです。

上の子の部活にSクラスに在籍する二年生がいるのですが、漢字テストで100点取れないと全部の漢字を10回ずつ書いてくる宿題がでたそうです。Sクラスこわい。Sクラスなりの厳しさがありますね。ちなみにその二年生は「100点だったよ」だそうで。

ああやって合格実績を並べられるとSクラスが進学実績をひっぱってて他はしょぼいわーみたいに思ってしまいますが、あくまで個々の努力の結晶だから、さて自分の子と相談して進路をどう考えるか、どこの大学に挑戦するかということとはまったく無関係なのですね。しかしながらSクラスの子にこともなげに「100点だったよ」を連発されるとね。先日の中間試験の数学も「100点だったよ」とあっさり言われたそうで。
先頭集団の背中を見るのすら、なかなか遠いと思わざるを得ませんね。

ところで余談なのですが、怪談。
Aクラスの男子で「Aのプリンス」と呼ばれている子がいるのだそうです。「なになに、その子、イケメンなの?」と聞いてみたら、違う。なんでもAクラスの癖に授業についていけなくて、テストの点も散々、ダントツのビリ、と評判らしい。
高校生のブラックユーモアぶりもここまできたか。怖いですね。以上怪談でした。