かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

カラー舗装とロックコンサートの原理

近所に身障者向けの作業所があります。そこから四方へ緑色をした舗装が伸びている。

さらに視覚障碍者用のブロックがところどころ設けてある。これは写真のように道路がクランクになっていたり、曲がっている所で注意を喚起するためにある。これは有用です。
しかしながら、カラーの舗装の意味はあまりないのではないか。
例えば、認識力が乏しい障害者が道に迷わずに済むのかと思いきや、行きの方向か帰りの方向か指示されていないし、駅へ向かうのかバス停へ向かうのかもわからない。おまけにほとんどの方は送迎バスで移動している。
カラー舗装には、カラーアスファルトといって、アスファルト素材に顔料を混ぜて上から塗るものと、脱色アスファルトに砂利などの骨材を混ぜて骨材の色を出す、又はさらに顔料を食わて色を出す着色方法と2通りあるそうです。
写真のアスファルトがどちらかは知りませんが、新しく塗られたばかりの時は、雨が降ると自転車でも滑りやすくてかないません。
赤や緑が主流の様ですが、これも一般の人々に色の意味が行きわたっていないため、身障者への配慮をせよなどの目印にもなっていない。
身障者自身に役立っていることがあればカラーで上塗りすることを意味がありましょうが、どうも私の調べではその機能的役割は見つからないし、そうなると、標識やらひったくり注意の看板やら道路標識やらでにぎやかすぎる往来は、真に気を付けるべき表示を見逃してしまう状態。表示が一つであれば皆の耳目を集めて有用であったのに、表示が増えすぎて誰の目にも止まらなくなるという。これを経済学の用語で合成の誤謬という。一つ一つ取り上げれば有用なのに、それが百花繚乱すると全くの無用と化してしまうことをいうのであって、私などはロックコンサートの原理と呼んでいます。
ロックコンサートに行って、みな椅子に座っている。これが自分だけ立ち上がれば舞台が良く見える。これはいい、と思って皆こぞってマネをする。やがて全員が立ってしまって、全員が座っていた時と同じ見え具合になってしまった。いや以前より状態は悪化している。なぜなら最初はゆったり座って眺めていたのに、今では疲れてもずっと立っていないといけないのだから。