かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

ヴィンテージ食品 膨れた桃缶に挑戦

親の遺産(=残置物)とばかり言い募ると残念な感じがぬぐえませんので、食品についてはヴィンテージ食品と言い換えることにします。
しかし中古の食品って売っていませんよね。フードバンクは賞味期限切れだけど消費期限前だっけ?それとも消費期限は過ぎているけど経験上まだいけるやつですかね。
食品だから誰かが一度袖を通したとか使ったとか、そういうわけではなく、賞味期限或いは消費期限が過ぎちゃった時点で中古扱いという意味だから、他の物品とはちょっと異なる。
食品の古道具屋ってないし。古道具じゃないけど。ワインとか素麺みたいなものは、新品をしかるべき状態で保管して時間をかけると味が良くなるという触れ込みだから、そもそも中古とならないだろうし。
などとくだらない中古の定義をあれこれ考えてしまいました。
さて親の残したヴィンテージ食品として冷蔵庫に保管しておいたものとしては最後のものとなります、桃の缶詰。冷蔵庫内に残っているヴィンテージ食品としては、自分が買ってぜんぜん使っていないエビしんじょが冷凍庫に眠っている。それで最後となります。
前回、パイナップルの缶詰は、開けてみたらとっても残念だったわけですが、
otosak.hatenablog.com

今回の桃缶も早くも怪しい気配。缶蓋が膨れている。
缶詰で傷や凹みがあるもの、膨れているものはやめろ、というのが定石です。
膨れていて大丈夫なのは、膨れること前提で詰められるシュールストレミングぐらいか。そんなもん絶対買いませんが。


今回も前回と同じくまず、最初の缶切りの一撃で汁が飛び出してこないかどうか、慎重に刃を当てます。
どうやらプシュっともいわないので、それからキコキコと開けていきました。

一見、大丈夫そう

どうやら前回のパイナップルとは違って、残念な状況ではないようです。
念のため匂いを嗅ぎますが、ちゃんと桃缶のちょっとブリキ臭いけど甘い果物漬けの香りがします。ここで一安心。
さてではこれを食してみましょう。
で、スプーンですくってお皿へ移しました。そうとう繊維が弱っているようで、いまにも崩れそうです。汁を試しに舐めてみると、やっぱり甘い。そりゃそうだ。
缶詰の汁は甘すぎますね。冷やしてあったからこのまま食べてもいいのだけど、端っこを試しに食べてみると、繊維がもたなくなってばらばらになりそう。
これじゃあ、あまり美味しくなさそうと思ったので、ゼリーに固めてみることにしました。最初少量の汁と水を使って200ml当たり5gの粉末ゼラチン1袋という説明書き通りに作った所、「これって羊羹?」と思うほど硬くなってしまったため、もう一度常温に戻して、別に保管してあった汁だけ追加して倍に薄めてから作り直しました。
寒天と違って、ゼラチンは常温に戻せば再チャレンジ可能なので。

で固まったのがこれ。まだ少し硬いなと思いましたが、早速包丁で切り分けて食べてみました。

うーん、かすかに桃の香りはするけれど、まず第一に歯ごたえがない。それからゼリー作りで忘れちゃいけない砂糖を加えなかったから甘さが微妙になってしまった。元々ダダ甘い汁だから普通に食べられる甘さではあるけど。
それほどおいしいものではありません。下の子はゼリーが好きなので喜んで食べてくれたけど、私としてはとても微妙。
まあ、食べられただけでもよしとしますか。
缶詰は傷や凹みがなければ、50年経っても食べられると思いますが、さすがに果物缶は果物の酸が少しずつ缶を内側から膨らませてくるので、あまり長期間置いておくことはできないように思います。特に歯ざわりがなくなって期待していたものとはまるで別物になってしまうので、早めに食べるのが賢明ですね。