かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

良くまとまった番組

問われる政治との距離 激震・旧統一教会と日本政治【7月22日 (金) #報道1930】| TBS NEWS DIG - YouTube
とても良くまとまっていたのでご紹介します。1時間4分19秒の番組。
私のざっくりとした理解でまとめてみます。
児玉誉士夫笹川良一が学生左派勢力の隆盛に危機感を覚えていたところに近づき、共鳴し合って、反共の青年部隊を組織化した。
1980年代には、強引な勧誘や洗脳をしているとの非難が巻き起こるがその後鎮静。
日本はエバ(イブ)国家、朝鮮はアダム国家。イブにそそのかされてアダムは林檎を食べて原罪の苦しみを引き当てたのだから、イブはアダムに奉仕するのが当然、という主張。これは第二次世界大戦での日本国の植民地政策を背景とする。
日本国内向けでは、あなたの祖先が悪いことをしたから、償って祖先を地獄から救い出しなさいといって多額の金銭を提供させる。
日本の保守層へは、最初反共を手掛かりに食い込んでいたが、次第に選挙協力や伝統的とされる家族観などの共鳴事項で接近をはかり、秘書や車の提供、選挙運動への信者による無償労働提供、票のとりまとめなどの実利を提供することでがっちり食い込む。集会に政治家を呼び、それを広報することで、新たな信者獲得の権威付けに利用している。
安倍元総理は、2007年の選挙敗北がトラウマとなり、それ以後は「選挙では絶対勝たねばならない」という信念から、選挙で勝つことが絶対優先となり祖父である岸信介時代から付き合いのある協力関係を隠さなくなった。
保守層の価値観と共鳴しあう団体ということで、お互いウインウインの関係でやってきたと思いますけど、一点だけまずいのは、資金作りの方法が、信者を洗脳して破産させてまで財産を搾り取っているところですね。
政治家はなにより存在意義そのものを賭けている選挙にこれだけ協力してくれるのだからありがたいと思っちゃう。しかも労力や票の動員で直接見返りを求めていないから贈収賄にならない。
日本による植民地化というルサンチマンから出発して、反共、伝統的(?)家族観といった思想を時代の変化に少しずつ合わせながら提示して政治家とのパイプを梃子にして拡大してきたことがよくわかります。