タイトル見て、生活を維持するための資産と健康だろ、と思った方、違います。
もちろんその二つは生活の土台なので、確かにないと困りますが、それとは又別の切り口で、いうなれば精神面での必須栄養素が２つあると思うんですよ。
資産と健康は人生の土台、後者は、いわば精神面で必須の微量要素。人生のビタミンみたいなものです。
１つは「これやらなくちゃならない」という自分を駆り立てる義務的内容。自分にほんのりストレスをかける要素といったらいいと思います。
ストレス全くない生活だと人間はおかしくなる、なんて言われていますが、じゃあどんなストレスならいいの？と当然疑問に思いますよね。会社にいた時のような胃がキリキリしそうなストレスとか一生いやじゃないですか。そんなストレス寿命が縮まりそうですし。
毎日生じるごくごく単純なもので大丈夫です。
トイレ掃除しなきゃ
株主優待の期限が迫っているから早く使いに行こう
〇〇さんから来ていたメールに返事をかかなきゃ
昨日さぼった柔軟体操、今日はやるぞ
先日行きそびれた○○まで今日は歩いてみよう
いやもう、なんでもいいです。捜さなくてもあるはず。勝手に日課に仕立て上げたものでもよし。一日終わってやらなかったとしても自分を責める必要はありませんが、贅沢をいえばやらないと自分が困ること、他人の動きが絡むことであればなおよいですね。
私の場合だと、最近ちっともやっていない曲の音取とか。
合唱団の事務も引き受けていますが、これはほっておくと後で大変面倒なことになるのが分かっているので、順次色んな人にメールでお願いしたり、自分で計算したり、準備したり、いやでも少しずつ手を付けています。そういう、無理にでも自分が動かないとまずいことになるものは特にお勧めです。
もう１つは「他人との単純接触。」
行きつけの飲み屋で店の人や他の客と、一言二言交わす、とか。
よく買い物に行く店で店員や店主と、一言二言交わす、など。
特別親しくなくてもいいので、二、三日おきにある、一週間に一度ある、などが理想。
私の場合は、合唱団の練習にいく、ですね。
練習に行けば、顔見知りの合唱団員のうち何となく波長が合う人たち数人と言葉を交わします。元々それほど親しく交流しているわけでもなく、飲み会にいくでもないので、一言二言会話する程度です。
後はまあ、音楽を一緒に作るために、指導者の方を向いて一生懸命音楽作りをする時間。これはこれで言葉を交わさないけど、一緒に作り上げる活動だから孤独が癒される。
私はクラシック歌唱のことしか知らないので、サークル活動というと合唱団しか経験がないのですが、共通目標へ向かってそれぞれ努力、という点で、運動サークルや文化サークル勉強サークルもとてもよい単純接触で孤独を癒す時間になるのではないですか。
そうはいっても敷居が高いよ、という方もいらっしゃるのは分かります。
きっかけは何でもよくって入口の敷居が低い物から選んでもいいと思います。
Twitterでのやりとりから、オフ会、オフ会なしでもZOOM飲み、どんな形でもいいと思うので、ちょっとの勇気の積み重ねは汗をかきましょう。
現役時代から、何か続けられるものがあったらそれは強力な武器です。
独身時代、友達少ない私は、土日の予定がないと、誰もいない山に登ったりしましたが、週末が終わるまで誰とも口をきかなかった、なんて日もありました。それでも一人で電車乗って山を登りに行けば、途中で合う人と山の挨拶はしますし、帰りに寄った茶屋でおばちゃんに注文位は言います。自販機で缶ジュース買って黙って飲んでいただけのこともあったけど。
・「やらなくちゃならない」と思わせられること
・他の人との単純接触。一言二言交わすこと
この二つは、弁当に入れるプチトマト、いろどりです。
形や程度は何でもよいので、少し経験なさってみても損はありません。
