オール・カントリーの基準価額で遊ぼう!第二段です。
設定日2018.10.31から直近2022.8.19まで基準価額が公表されています。この間に基準価額がある営業日は924日でした。このうち2018.10.31から2022.8.15までの920日分の基準価額を使用します。
基準価額の推移を折れ線グラフで再掲します。
コロナショックの時以外はほぼ右肩上がりとなっていますから、設定日に全額を投入する一括投資が一番成績が良いことはあらかじめ予想されます。
それを云うと身もふたもないので、一括投資以外に4つの間隔での投資をテストします。
回数 | 1回(一括投資) | 920回(毎日) | 46回(毎月末) | 23回(2か月毎) | 10回(5か月毎) | |
一回の投資額 | 92,000円 | 100円 | 2,000円 | 4,000円 | 9,200円 |
いずれも設定日の2018.10.31を初回投資日とします。
<計算方法>
買付日に、それぞれの買い付け金額で何口購入できたか記録します。
基準価額は1万口当たりで表示されていますので、一口当たりの基準価額を算出し、
それぞれの日の購入できた口数を記録します。実際の計算式は分母と分子に共に10,000を乗じて
と変形して計算します。
全買付日の購入口数を足して、2022.8.19の基準価額1.7630を乗じたものが、2022.8.19現在の持ち分時価となります。
2020.6.30の例で申し上げます。
100円投資の場合、(100×10,000)÷10,691=93.5366196口 購入できました。
2,000円投資の場合、(2,000×10,000)÷10,691=1870.732392口 購入できました。
4,000円投資の場合、(4,000×10,000)÷10,691=3741.465口 購入できました。
9,200円投資の場合、(9,200×10,000)÷10,691=8605.369口 購入できました。
このように購入日が同じなら、基準価額は同じなので、投入した金額に比例した口数が購入できます。ところが購入日が違う場合は、基準価額が異なるので、そのタイミング次第で口数が多くなったり少なくなったりします。
投資額は当然同額に揃えました。
92,000円 | 1回 | 92,000×1=92,000円 |
100円 | 92回 | 100×92=92,000円 |
2,000円 | 46回 | 2,000×46=92,000円 |
4,000円 | 23回 | 4,000×23=92,000円 |
9,200円 | 10回 | 9,200×10=92,000円 |
それぞれのタイミングで購入できた口数を合計し、それに2022.8.19の基準価額をかけます。
回数 | 1回 | 92回 | 46回 | 23回 | 10回 | |
一括 | 毎日 | 毎月 | 2か月毎 | 5か月毎 | ||
購入口数 | 92,000 | 74499.34163 | 74773.79431 | 75088.40166 | 74355.18323 | |
時価 | 162,196 | 131,342 | 131,826 | 132,380 | 131,088 |
結果は、
・一括投資が圧勝
・分割投資は、毎日でも毎月でも2か月毎5か月毎でもほとんど差がない。
この期間での基準価額がコロナショック時を除いて、ほぼ単調増加したため、分割投資の期間による差がでませんでした。毎月、2か月毎、5か月毎のデータは、すべて月末の営業日にしましたので、その時々の基準価額の微妙な上下の影響を受けて、成績の良い順に
2か月毎 → 毎月 → 毎日 → 5か月毎
となりました。といってもほとんど誤差の範囲ですが。
今回用いた期間が、絵にかいたような右肩上がりにほぼ近かったため、事前予想通りのあまり面白くもない結論になりました。
ヒストリカルデータを用いた分析としては、もっと長期間のもの、途中株価変動が大きなもの、毎月投資でも月末ではなくどの営業日にしたらどうなるか、なども遊びとしては面白いかと思っております。
バックテスト第一弾はこちら↓
otosak.hatenablog.com