30年以上昔になりますが、在籍していた合唱団に新しく入ってきた人が、団員に片っ端から声をかけて宗教に勧誘したことがありました。
私は声を掛けられませんでしたから、そのことを知ったのは短期間でその人が辞めた後です。
でも、その人が入団した時にかすかに違和感を感じていた。
なんだか髪の毛を油で固めたみたいでどことなく清潔感がないというか、それは別としても一緒に歌っていても、この人本当に合唱が好きなのだろうか、思ってしまったり。
後で事の顛末を教えてもらってびっくり。
当時は個人情報の保護がどうとかいう時代ではなかったので、入団するとすぐ先生や団員の名前、住所、電話番号の書いてある名簿を渡したのだと思う。確か折り畳んで定期入れに入るような大きさになった。
ネットがないから、欠席の連絡や、事前に連絡すべき内容を回す連絡網の順番も決まっていましたから、電話番号を渡すのは必須で、誰も変だと思っていなかった。
そうしたらそれをみごとに悪用されてしまい、被害状況が上がってきたところで、幹部たちが話し合い、当人に言って、多分名簿も回収して辞めてもらったのだと思います。
大学生がキャンパス内で、特に一人きりで学生食堂やキャンパス内のベンチに座っていたりすると、妙に感じのいい人が近づいてきて学外へ連れ出されて勧誘されるのだという。
でも普通の社会人サークル、10代～60代もいたりする、それなりの大人が集っている場所にまで入り込んで勧誘するって、ある意味すごいですね。
今いる合唱団は、どれも毎回の練習で本気度が試されてしまうので、よこしまな動機を持っていてもすぐに見破られてしまうと思う。
でもそれって一般人からすると、極度の合唱マニア、発声おたくとして、独特の雰囲気を醸し出している変な集団かもしれないですね。
