かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

ガラス製醤油さしで気分があがる

親の遺品=残置物には多数の食器もあり、醤油さしも陶器のもの、樹脂製金属製とありましたがほとんどNPO法人へ寄付として送ったか自宅玄関先のご自由にお持ちください棚に入れて処分できました。
その中で唯一保存しておいたのが写真左側に写っている小さいガラス製の醤油さしです。

ずっと食器棚に眠っていましたが、写真左後方に移っているヤマサ醤油の“玄蕃蔵“の瓶から直接調理用に鍋に注ぐと、裏漏りするしどぼっと大量に出てしまうし、非常に不便なのでようやく引っ張り出してきました。
細く出て量の加減も楽だし、切れもよい。

なんで早く使わなかったかな。

“玄蕃蔵”の瓶は早々にシンクの下に移しました。こちらは調味料や油のストックを集中的にしまっています。
なんだかガラス瓶の曲線を眺めているだけで心が和む。これがデザインの力でしょうか。
こういうちょっとした目の保養や手触りというのも大事にしないとね。

ずっと昔新婚旅行でイタリアに行った時、とあるホテルでシャワーの栓をひねったら、その見た目と言い、ひねった感触と言い、なんとも気分のよいもので「イタリアってすごいなあ」と感心したことがあります。ひねり出しは軽いのに、お湯が出てくる量が多くなる場所では少し手ごたえがあって、ひねって戻すときも、カチッとしなくてすーっと絞れてくるという、言葉で表現するのが難しいですが、何回も出したり絞ったりしたくなるような手ごたえでした。
もっともきっちり閉まった感がなくて、ぐぐっとお湯の量がゼロに近づく時に少しだけ重くなるのもよかったのですが、シャワーヘッドからいつまでも、5分位ですか、だらだら水がしたたっていたのは×ですね。せっかくデザイン、手触り、動きはいいけど、きっちり湯を止める所がいい加減。その辺、日本製は無敵でしたよ。

今はどうかな。十代の頃、スチームアイロンはアメリカのデッカー製。これがまた重さ、重心、滑らしている時の重心移動、力のかけ具合、スチームの勢い、熱湯を注ぐ口の部品の合わせ、すべて申し分のない製品でした。
その記憶があったからか三十代の頃カタログハウスで同社製品を見つけたので買ってみたのですが、部品の継ぎ目はガタガタ、ゴム脚は熱で移動してしまう、スチームの出方も散らばるし、「あー、アメリカのモノ作りは凋落したなあ」と勝手に思ったものです。
個々の部品の精度や、継ぎ目の処理、塗装、製品の仕上げなどで製造国の勢いというのがわかってしまいます。日本もダメになりつつありますが、製品の組み上げや仕上げはまだまだ頑張っている感じもありますし、中国製品や台湾製品は急速に仕上げの腕を上げてきていると思います

話を戻すと、この日本製のガラス醤油さしは、傾きをふっと戻せばすっと液が切れて液だれせず。日本製でもなかなか液だれを解決している醤油さしに出会った経験がないので、親の残置物の中からうれしい発掘といったところ。
隣のみりんは、いつぞや記事にした親の残置物、ビンテージ食品の最後の一瓶。瓶っつってもポリカの容れ物ですがね。これが終わるとみりんは生協で取った“みりん風調味料”の瓶に変わりますので、少しは見栄えがよくなる。

やはり樹脂製品よりガラス製品が視覚的にも落ち着きます。
よく使う調味料は、こんな風に調理台の奥にまとめてあり、中央が塩壺、後方にプジョー製の胡椒挽きに入れた胡椒、本当は使いかけの油瓶もみりんの手前に置いていたのですが、おととい揚げ物でオイルポットに沢山濾した油がたまったので、瓶はシンクの下へ戻しています。
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