かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

無駄な仕事を増やす人たち

三山のぼる「ピカイチ!」という漫画だったと思いますが、鉄道車両の部品製造下請け会社が出てくる。そこに、ちょっと年のいった倉庫係がいて、他人から見るとぐちゃぐちゃで本人しか目当ての部品を出してこられないようにしている。
社長から、新入社員である主人公に、倉庫係が勤続〇年の休暇で本人が旅行に出ている間に、倉庫をすっかり整理整頓しろ、という命令が下る。棚を発注しておいて休暇に入るや否や、よーいどんで棚を入れ替えて部品の配置を番号順にして、休暇が終わって本人が出社した時には誰が見てもすぐ必要な部品を手に取れるように仕上げた。
胸を張る主人公に対して、悲しむ倉庫係。えっ?と驚く主人公。
倉庫係は自分だけが部品の品出しを出来るようにして、会社への存在意義を植え付けることで居座ることを考えていた。
想像通り、社長の命により倉庫係は馘。
というエピソードが出てきます。これ実際に結構あるようですね。
業務の流れからいってもう必要ない仕事なのに、そこを外されると自分の存在意義がなくなると思っている、または、別の仕事を新たに覚えるなんてとてもやっていられない、ということで無理やり継続して時間をつぶしたり、要りもしない手続きを自分で作り出して自分の必要性や有用性を際立たせようとする。そして周りの人からは薄々「なんか余計なことをしてるだけだよね」とささやかれることになっている。
いまだに自分の存在意義を維持するために無駄な仕事を作り出すとか、仕事をやっているふり、価値のない作業で忙しそうにして時間を潰すとか、そんな人がいるということに驚きます。