かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

出演オーディション

2022.11.18(金)夜に、所属合唱団の出演オーディションを受けてきました。
所属合唱団といっても三つある(笑)。そのうちの一つ、プロオケ専属アマチュア合唱団です。
入団時にもオーディションがありますが、基本公演ごとの出演オーディションもある。ある時点まで全員で練習して出演オーディション。その後はオーディション合格者しか練習に参加できません。今回は年末第九のオーディション。
あらかじめ年間スケジュールで、大体オーディション実施日の一か月前にオーディションのエントリー開始日が設定されています。その日から練習会場に申込用紙が広げられ、自筆、先着順でオーディションを受けたい順番、枠を埋めます。
大体2~3日間設定され、時間帯も金曜日の19:30、20:30、土曜日の11:00、13:30、14:30、15:30と設定とされる場合が多いです。3日間設定の場合はこれに日曜日が加わります。
パート別に時間別の枠数が指定され、その時間内での順番の希望を記入していきます。
例えば男声は登録人数が女声より少ないので、ソプラノ9、アルト10、テノール7、ベース7みたいになっています。しかし「3番目がいいな」と思って3番目の枠に名前を記入しても1番目と2番目が締切日に空席であれば、前に詰められてしまう。そして締め切り後に時間確定枠が掲示されます。
さて、オーディション当日は朝から落ち着かない。なんだか胃のあたりが上がっているような気がしてずっと緊張しています。何回受けても慣れることがないですね。
オーディションは原則暗譜なので、当日へ向けて一生懸命楽譜とにらめっこして、歌詞やメロディーをつぶやいたり歌ったりyoutubeから適当な音源を拾って来て聞いたりしつづけますが、毎年歌っている第九は旋律と歌詞は暗譜している。あとは楽譜の指示と指導者の指摘事項をチェックしながら声出しですね。
今回オーディション前の最終練習で指導者が強調していたのは「第九みたいな曲は、縦の線が揃わなかったらまるでダメなので、指揮者がどんなテンポで振ってもぴったり合わせてください」ということでした。
オーディション範囲は、あらかじめ出題箇所を指定される場合、5,6か所指定して、どんな入り方をして何小節目で終わるかをそれぞれ指定する場合、まったく指定しない場合と、指導者の考え方によってさまざまです。
今回、まったく指定されませんでしたが、それも当然、毎年公演している演目ですから、一年以上在籍している団員はほぼ、暗譜しています。
暗譜と言っても、言葉と音程が頭でわかっていて伴奏があれば出てくる、というところまでは一緒ですが、じゃあ楽譜の指示を守って強弱や表情記号、アゴーギク*1母音の使い分け、子音の入り方と終わり方が指導者の指定する通りにできるかというとそれはまったく別問題。
それからオーディション枠毎に出題箇所が異なることは分かっていますが、今回は特に「受ける組ごとにテンポ変えますからついてきてください。最初に全員でオーディション範囲を歌うことは何の参考にもなりません」という一言が付け加わりました。
どういうことか、今回私の出た回の内容で説明します。
まず指定時間までに集合し入室します。パートごとに指定された椅子に受験順に座ります。名前の点呼がなされ、4パート全部揃っていることが確認されると全体諸注意、指導者から出題範囲が口頭で伝えられ、全員でその箇所をピアノ伴奏で歌唱します。全員着席し、1番目の受験者氏名が呼ばれるので、返事をして指定された白線の所に立ちます。指導者の指揮でピアノ伴奏が鳴り、又は各パート最初の音が鳴らされてから歌い始めます。終わったら席に戻って、2番目の人が名前を呼ばれる。これが繰り返されます。
今回の特別指示では、1番目受験者に振られる指揮者のテンポと2番目の受験者に振られるテンポが違うということ。予備拍といって、歌いだし前に拍が振られそこでテンポを把握して歌っていく、ということです。受験者の組によって早かったり遅かったり。
受験者はパートによって人数枠が違うし、実際にその時間を希望する人数も枠を満たさない場合もあるので、受験者がいないパートには、正副パートリーダーや運営委員たちが譜持ちで入ります。これを“トラ“と呼んでいますが、業界用語で助っ人を意味する”エキストラ“の省略語ですね。
今回私のエントリー枠では歌う時間が短め、というかテンポ高速が多かったため一時間枠ですが35分程度で全員終了しました。結果は後日ネットで発表されます。
そうそう、今でこそネットで発表されますが、以前は常設練習場に掲示でした。その時間以後に事務局に電話しても教えてくれます。また落ちた人には郵送で通知が来る。日曜日にオーディションが終わると、都内でしたら火曜日が運命の日です。その日は帰って来て郵便受けを開けるのがすごく嫌でしたね。そーっとポストを覗いて、関係ないダイレクトメールにどきどきして、楽団からの封筒があれば「がーん」とショック。なければホッと。郵便事情もありますから翌日水曜日夕方もドキドキしながら郵便受けを覗いて、そこでも来ていなければほぼ当確、ということでやっとホッとしたものです。
水曜日に掲示されますから、ホッとしながらも念のため自転車を飛ばして練習場まで見に行って確認したのでした。電話じゃ怖いですから。
今はネット。開けば一発なので、エンターキーがドキドキします。

*1:音が充てられた言葉のスピードの違いの使い分け