かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

ホジャのスープとぶり大根

2022.11.18に鰤大根用カットを割引の293円で買ってきました。水100mlで薄める煮汁の素がついていました。鰤アラ主体で、重量は測っていませんがトレーにパンパン。その時手持ちの大根は半額で買った細い大根の残り1/3だけでしたが、ぶり大根にしました。
自分で合わせ調味料を作るよりも簡単に味が整いまして、夕食では大根が真っ先になくなる。その夜、大根がなくなって、煮汁とぶりだけ残った状態を見て考えた。

煮汁が勿体ない。
翌日、大根を買ってきました。残念ながら値引き品や見切品は見当たらなかったので、大きさの差はあれど、値段が一番安かった三つ目のスーパーで一本149円で調達。
平底鍋ですが、さすがに全部は入らないので1/3ほど2cm厚に切って、皮を剥いて、十字に隠し包丁を入れ、レンジで8分チン。その後鰤の身を分けて置き、大根だけ煮汁で煮ます。おもてと裏それぞれ15分ずつ煮ました。最後にぶりを戻します。鰤の身は一回目で煮上がっていますので、あんまり煮ると身から味が抜けてしまいますから。

そうしましたら、やはり大根が真っ先になくなった。
鰤の身も、アラとはいえ、いや、アラだからこそ、腹骨のすき身や背骨の周り、縁側といった脂乗りのよいおいしい部分が沢山入っているのにね。
この鰤は(生)としか表示がなくて、解凍品じゃないことははっきりしていますが、産地が宮崎産と表示されていただけなので、天然か養殖かわかりません。多分脂乗りと身から来る飼料の香りから判断すると養殖でしょう。
今回は私が鰤の身を食べてしまったので、残ったのは煮汁だけ。

せっかくなので実験を兼ねて、三たび、大根の残りを煮ました。
塩気が少し足りませんが、いい感じに煮えました。

ここで思い出したのが「ホジャのスープ」の話。子供の頃に読んだ、イスラム圏の童話です。
ホジャさんがウサギのスープを友人に振舞った所、友人は家に帰って隣の人にホジャ家で出たウサギのスープがいかにおいしかったか吹聴した。翌日、隣の人がホジャさんを訪ねてきて、素晴らしいうさぎのスープをごちそうあやかりたいと。
ホジャさんはにこやかに招き入れてうさぎのスープを振舞う。
隣の人は家に帰ってホジャさんのうさぎのスープがおいしかった、とそのまた隣の人に吹聴した。
翌日、そのまた隣の人がホジャさんを訪ねて言うには、私もその素晴らしいと評判のうさぎのスープをいただきたいと。
ホジャさんはにこやかに招き入れてウサギのスープを出した。
そのウサギのスープは。
煮返したスープに、骨に若干肉のかけらがくっついたものと、食べ残した野菜のかけらがぷかぷか浮いているだけ。
そのまた翌日、ホジャさんは奥さんと二人だけでしずかに食事をいただきましたとさ。