かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

独唱の発表会へ参加してきました

合唱団で呼んだことが知り合うきっかけとなり、個人ヴォイトレをお願いしている師匠が主催する門下生の歌い合い会、ピアノの発表会みたいなものですが、そちらへ出演してまいりました。
2022.11.26(土)がゲネプロ、2022.11.27(日)が本番。
あっゲネプロってドイツ語で「General probe」(ゲネラルプローベ)から来ていて、「総稽古」「通し稽古」という意味です。舞台転換や照明のタイミング、プログラムの順番に簡易的に通して様子を見る、みたいな本番の簡易バージョンと思ってください。
師匠はプロのオペラ歌手で、師匠の奥様もプロのオペラ歌手。で師匠夫妻にそれぞれ門下生がついていて、そのうち参加表明した人が出演するという流れ。
コロナですっかり規模が縮小してしまいましたが、それでも出演者数は47人。
当然第一部13時開演から第四部終了が19時近くになる。
師匠二人分の門下生だから。
コロナ前はもちろんもっと大きな会場、大人数だったので第一部は朝9時半開始で第四部終わるのが20時近く、なんて年もありました。
当然前日のゲネプロも時間指定されて間に合うように来て、立ち位置や歌の響き、師匠のキューを確認したりして三々五々。あっピアノ伴奏は全部師匠又は師匠の奥様がそれぞれの門下生の分を担当します。すごい体力です。プロってすごい。
でまあ、ゲネプロは厳密にはプログラム順ではなく、各自が希望があれば連絡してそれで順番を入れ替えたりしてくれたものをラインで送ってくれたので、その時間にいけばよい。
で、好都合なことに、私がいく時間の近傍に、同じ合唱団のTさんやKさんがいたため、それぞれゲネプロを聞いてから私の配偶者含め四人でお茶でもしましょう、という話になりました。
いやーマスクはするけど、対面でお茶するなんて、ほんと三年ぶりかしら。っていうくらい久しぶりです。なんかわくわくしちゃいました。
今回着替える場所が狭いし、衣装は置いておけないということだったので、普段着でのプローベ。それからファミレスへ移動してお茶してきました。
でその合唱団なんですが、現在まともに練習行っているのはKさんだけ。Tさんも私も私の配偶者もお休み中。Kさんから様子を伺いつつ、話は他の合唱団の話や、両親のボケやら介護やら葬式やら相続やらあちこち飛びつつ楽しい時間を過ごしました。
柔らかい発声で進境著しいTさん、今回は第三部のトリを務めます。ホントは第三部のトリはこれまた同じ合唱団のOさんの予定だったのですが、コロナ陽性による隔離中で出演が出来なくなった。しかもご本人足を怪我したとか何とかで「厄年」じゃなかろうかという。
Tさんに普段一体どんな練習しているのか興味津々で聞いてみた所、とりあえず毎日一回は自宅で歌いますが、所要時間はバラバラとのこと。なんでもうまく歌えない箇所があるとそこばっかり練習して時間が経つという。
また職場から自宅まで徒歩通勤のTさん、歩いている間ずっと「おおおおおおおおお(ドレミファソファミレド)」と発声練習しながら歩いているそうで。
このガチ勢ぶり。私も一応一日一回15分だけと決めて歌っていますが、ぜんぜんうまくないのは、突き詰めが足りないからなのだろうか。
色々考えつつ、楽しい時間も終わり、みんなで駅へ向かって歩き出しました。
そうしたら、なんとTさん歩きながら発声練習しているじゃないですか。
この心がけがそもそも違う。
非常に刺激を受けました。Kさんも師匠の個人レッスンを録音して聞いているそうですが、うまく歌えない所はどうしてうまく歌えないのかわからないそうです。わたしもわからないかな。師匠の指示に従うだけじゃなくて、自分で考えてみないとだめなのかもしれない。またTさんみたいに隙間時間をとことん活用してみなければ、「才能がないから」と言い訳もできなさそう。
やっぱ人間には二種類ある。一つは隙間時間があれば即活用している人。もう一つは私みたいに隙間時間は、ネット見たりお茶飲んだり本読んだりしてダラダラしたい人間。
Tさんいつも「私は体が弱いです」「根気がないんです」とか言いますが、都立の超進学校を出てW大学へ行って途中から国立Ts大学へ転籍して、国家総合職へなったのはいいけど「体が弱いから」やめて地方公務員になったという、どうしてどうして根気がなければ通れない道を通って来た人なんですよ。私は「体が弱いから」総合職を止めたのではなく「歌う時間がとれないから」止めたのではないかとにらんでいます。
友達との楽しい語らいの時間は、4人が丁度いい。これより多くなると話が割れてしまって話しやすい人とならいいけど、話が途切れがちになっているのに、向こうでは盛り上がっている、みたいに浮き沈みが出てくる。それでも二時間も経つとさすがに疲れてしまって「そろそろいいかな」なんて思ってしまいます。
最初から最後までテンション高い人が混ざっていると、その人の話を聞いている時間が長くなってその場はいいけど後になって「もうちょっと自分のことをしゃべりたかったな」という気持ちになってしまう。
今回はみんなそこそこ話し、聞く人たちだったから会話のやりとりも楽しかったけど最後は疲れてしまい「そろそろ」なんて声掛けしちゃいました。
冬の夕方はすっかり暗くて、ビル街を通ってイルミネーションを眺めつつ、駅でお別れ。明日の健闘を祈りながら、配偶者と電車にのって帰りました。