かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

信号

東京都区部を輪っか状に横切る環状道路は、内側から、環状一号線、環状二号線、そして環状八号線まであるが、既存道路を接続して成り立たせた部分もあるため、環七、環八だけが知られており、かろうじて環六が山手通り、環五が明治通りをなぞるだけで、四号以下は複数の通りをつぎはぎしただけでその形状が一体として認識されることはない。

その環状七号線、通称環七通りを西側から北側に回り込むあたり、板橋本町から東十条方面へ向かって埼京線を陸橋で乗り越した先の交差点を左折すると、十条大地の左端を下って赤羽駅西口に至る。

合唱団の練習で赤羽に向かう時、必ずここを通るのだが、秋も深まってくると練習開始の18時30分に余裕で間に合うように向かっても、ここに来たときには既に暮色もすっかり消えて群青色に塗り替え終わった空にはそろそろ星も瞬こうかという、つまりは街路灯以外は運よく月が出ているのでもなければ真っ暗という状態である。
行きは下りなのでブレーキレバーに手をかけながらなめらかに自転車で下っていくのだが、前方に信号が見える。

もちろん赤の場合は下り坂でついた勢いを減殺するために徐々にブレーキをかける。

しかしこの場合は、…どこかおかしくないだろうか。

信号のある交差点と思しき場所を少し過ぎて、見上げてみると

そう、道路に沿って走る鉄道の信号なのでした。先ほどの緑と黄が同時点灯しているのは、鉄道特有の4灯式信号で、カーブなどその先の信号が見え始める距離が短いとき、次の信号までの距離が短いときに、通常の3灯に加えて、その先の信号の状態を現示するため、1灯増やしているものです。ここでは緑(進行)と次が黄(減速)になっています。

冬至も過ぎて次第に日が長くなってまいりますと、午後6時でもかなり明るいので見間違えることはありませんが、真っ暗な状態で初めて見た時は、信号直下に交差点があるだけに近づいてびっくりしました。