かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

三菱UFJ国際投信BloggerMeeting(2023/3/1)放談会延長戦にリアル参加してきました

リアル参加は抽選10名ということで、ダメもとで応募してみたところ、なんと応募者全員当選という通知が2月20日に到着しました。こちとら無名末端ブロガーなのに有名ブロガーばっかりだったらどうしようか、終了後に懇親会ありますって書いてあるけど初対面の人たちとうまく会話できるかなー、と緊張が高まります。

といいつつ、2月28日の前日にリマインドメールが来るまで、完全に忘れておりました。24日に合唱団の出演オーディションがあり、そこへ向けてひたすら暗譜、その後抜け殻虚脱状態になっていたからですね。メンタル弱いわー。

気を取り直して緊張し直して当日の夜。やってきました有楽町。日比谷口を出て右手にビックカメラ。通りを挟んで左に新有楽町ビル。

案内によれば、ここの4階です。エレベーターを降りて会社の入口の写真も撮ろうと思ったのですが、いきなり全面ガラス張りで社員の方がにっこり微笑んでくださったので、カメラを向けるタイミングを外しました。
受付して名札を貰い、ウェブ視聴の方々と一緒に抽選で当たるTシャツの希望サイズを聞かれ、隣の控室に案内されます。

控室は4人ずつ2部屋に分かれておりました。総勢8人。先にいらしていた方がにこやかにご挨拶くださいましたので、緊張がややほぐれました。
eクマアクリルキーホルダー、ハンカチ、立派な表紙のノートなどノベルティをいただきました。おにぎり2個に沢庵、卵焼き、肉団子、お茶の軽食も。
案内では18時以降においでくださいとありましたが、18時30分開始までに軽食を食べ終わってくださいと言われ、早めに来てよかったです。軽食といってもきちんと腹ごしらえできる程度の量がありぎりぎりに来たら慌てて食べる羽目になるところでした。
私の想像では、平日の18時30分開始ということで、お勤めの人は、都心3区勤務で定時上がりしないと厳しい開始時間だったこともあり、リアル参加希望が少なかったのではないかと思いました。
5分前に会場へ移動。急遽来られなくなった場合はズームで参加してくださいとのことでURLと参加コードの案内も別にいただいておりましたが、本日当選者は全員出席、時間通り始まりました。
登壇者は、
山崎元氏(経済評論家・株式会社マイベンチマーク 代表)
小松原宰明氏(イボットソン・アソシエイツ・ジャパン CIO)
代田秀雄(三菱UFJ国際投信 常務取締役)
のお三方。緩く弧を描く形でお三方の椅子が置かれ、その前には特大モニターで配信中の図や情景が映し出されます。そのすぐ後ろ両脇に2人ずつ2列でリアル参加者が向かい合う形なのでえらく近い。 前回は真ん中に登壇者がいて両壁側にリアル参加者という配置だったらしいです。小松原さんもおいでになるや「近いねー」とおっしゃっていました。
放談中の進行を務める代田さんのために、特大モニターのすぐ下に丸い時計が置いてあったのですが、小松原さんが「この時計、ちょっと遅れてるんじゃないの」「はあそうです」という愉快なやり取りもあり、15秒前キューだしからなごやかな雰囲気で始まりました。私知りませんでしたが、キューって「…5、4」までは読み上げなんですが「3,2,1」は無声なんですね。
今回のお題は前回のブロガーミーティングで4つ上がっていたもののうち、時間切れで出来なかった2つを延長戦で行うというもの。
1.後期投資における債券投資位置づけ
2.資産形成層とリタイヤメント層の(新しいNISAの)枠の使い方の違い
最初は、最近の米国の利上げや日銀の金利制限幅緩和を受け、ずっとゼロ近傍に張り付いていて手の出しようがなかった債券も個人のポートフォリオに組み込むべきかという問題に、イボットソンの小松原さんの解題を中心に話が進みます。
債券は主として長期金利が上がれば価格が下落し、下がれば上昇する性質がある。
長期で見ると債券ファンドのリターンは利息から得られるインカムリターンがほとんどである。
債券単品でリターンを考えるのではなく、ポートフォリオ全体にどう位置付けるか考え、現在の市中金利を見て「よし、買おうか」と決心するかどうか。
2021年から2022年にかけて米国がインフレ抑制のため金利上昇へ舵を切ったことを受け、外国債券のリスクが変わらないまま期待リターンが上昇、国内債券もリスクが変わらないまま期待リターンが微増、という状況を期待リターンと推計リスクの二次元グラフ図で示して説明されました。(図は無断転載禁止なのでご了承願います。)
注意すべきはこの図で効率的フロンティアを考えた時、株式に全振りしている場合はほとんど変化がない、ということです。国内株も外国株も、推計リスクも期待リターンも高い右上に位置しているので、債券の状況が変わってもほとんど影響を受けない。
次に、金利が上がって効率的フロンティアがどうなる、つまりポートフォリオに債券を入れた場合どうなる、ということを安定型、バランス型、積極型に分けて、具体的に金額を入れる表を示して、年率でこれくらいが期待できるけど、元本の棄損又は上昇リスク、つまり振れ幅はこれくらいあるよ、と実感する、つまりポートフォリオの棚卸をするのだ大事です、と小松原さんは強調されていました。
ここで山崎さんが、今まで言っていたポートフォリオの在り方は(アプローチが)間違っていたのではないか、としみじみおっしゃっていたことが私には印象的でした。いわく
いくらリスクを取るか、ということでいうと個人とGPIF(年金積立金管理運用独立法人)は違うのではないか。GPIFは運用金額の枠が決まっているから株〇%債券△%と比率配分でリスクを考えるが、例えば個人で退職金が出ました、地元銀行が勧誘にやってきます、そこでン千万円出ましたから、ハイリスク型〇%残りはローリスク型△%と比率で割り振る必要はないのではないか。個人は、GPIFのように投資すべき金額が全体決まって与えられているのではなく、自分のリスク取りたい程度で投資金額を変えられる。
この点、やや分かりにくかったようですが、私なりに理解したところを解説しますと、
退職金ン千万円でても、半分はリスクに晒していいから投資に〇万円、残りは普通預金や定期預金のままでいいんじゃないか、全部営業マンに手の内を晒すと半分はハイリスク型で残り半分はミドルリスクやローリスクの商品あります但し手数料高いよ、という目にあうんじゃなかろうか、と解釈しました。
山崎さん流にいうと、投資する金額でリスクコントロールできるから、例えば半分をハイリスクの金融商品、残りは変動10年国債でよい、ということになります。
山崎さんがおっしゃるには、株式と債券の相関係数はマイナスになる(=逆に値が動く)場合だけではなくプラスになる場合さえある(=同様に上昇又は下落する)こともあるということで、いつもどおり変動型国債10年物以外の債券又は債券投信の保有には否定的、と私は見ました。

予定より8分ほど超過して終了。直後にお三方の記念撮影会。というところでスマホを持ってこなかった私まぬけです。荷物を置いてある控室は鍵かけてもらっちゃったし。
その後別室で懇親会。どきどきの懇親会。
子どもの頃は目立つことが嫌いで引っ込み思案の子、と言われていたもので、今でも自分はそうだと思っていますが、その割には懇談会の最初に「そういえば会場からの質問を受ける時間がありませんでした」と言われて真っ先に手をあげて質問したのは私です。年は取りたくないねぇ。聞きたいこと言えたからいいんですけどね。
有名ブロガーの方にもミーハーっぽく挨拶もしてしまいました。
司会のNさんが「そろそろお開けにしたいと思います」と声を掛けたのが予定を30分経過した21時半過ぎ。「余ったお菓子や飲み物は持って帰ってください」と言われ、ついついお菓子をポケットに。ビールをまとめて「はい」と手渡している方もいらっしゃいましたね。いいことだ。
最初のご案内から懇親会の終わりまで国際投信の方々は非常にフレンドリーに接してくださいましたし、登壇者のお三方は懇親会でもリアル参加者との会話に積極的に入ってくださって非常に楽しい時間を過ごすことができました。
出来ましたら沢山の人に、お時間作ってリアル参加していただきたいと思います。
私みたいなヘタレが初対面の人ばかりの中でどうしたらいいのー、という心理状態で伺いましたが、どんなつまらなそうなことでもいいので投資の疑問があれば、それをきっかけにちょっと話しかけていくと、登壇者の方、スタッフ、リアル参加者、みなさん真摯に受け答えしてしてくださいましたので。