銀行はあなたのお金を狙っている - かけこみリタイヤ―のダイヤリー

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詳しくは記事をご覧いただきたいのですが、

定年間際で「老後2000万円問題って言われていたし、預金ばかりじゃなあ」とか
定年直後で「退職金でまとまったお金が入って来てから、投資でも」などと
お考えの50代～60代の方々へ繰り返しお伝えすべきと思いました。

銀行って、都市銀行にしても地方銀行にしてもゆうちょ銀行にしても労働金庫にしてもお堅い、堅実なイメージがあるじゃないですか。定期預金や給与振込口座での付き合いならそのイメージのままで何ら実害はないです。
せいぜい「定期預金の利率が0.002%！？1000万円で年200円。それなのに時間外でATM一回使うと110円払うの？」位のぼやきだし、それだったら夕方無料ギリギリの時間に駆け込んで払わないようにすればいいだけ。

ところが、そのお堅い銀行から電話がかかったきたら、絶対こう考えてください。
「銀行は手数料が沢山抜ける商品を売りつけようとしている」

特に、
・満期近くの定期預金やまとまった普通預金を持っている
・退職金が払われて普通預金が急に増えた
証券会社なら、
・まとまった金額のMRF *1がある

こういう人に営業の電話がかかってきます。
「○○に投資なさいますと、予定利率が年3～5%。定期預金の利率が0.002%ですから比べ物になりませんよ」
「外貨預金なら、最初の三か月は特別キャンペーンで金利が年率10%になります」
などですね。

このようなトークの中で特に気を付けるべきポイント2点。
1.予定利率。
2.特別キャンペーン金利

1.は言わずもがな「予定」であって確定ではありません。元本保証のない値動きのある金融商品です。先ほどの記事を見ていただくとわかりますが、
儲けは予定なので、ヘタすりゃ元本割れで、儲けがないばかりか、その時点で売却若しくは強制償還されてしまえば、元本を棄損するということ。
それなのに、管理手数料は「ご投資額に年2.5%」という代物。こちらは元本時価が評価損になろうがどうしようが確実に引かれていく。
100万円の金融商品を買ったとして、それが一年後に103万円になろうが、97万円になろうが100万円×2.5%=25,000円

ちょっと酷くない？
場合１：儲かった場合だけ、その儲けの50%
⇒100万円が103万円になったら15,000円。97万円になったら0円。
場合２：儲かっても儲からなくても投資元本の0.2%
⇒100万円×0.2%=2,000円。
場合１はインデックスファンド内で貸株収入を得た場合の運用会社の取り分としてよくある例、
場合２はインデックスファンドの信託報酬率で私が低廉と考える上限です。

さらに言いますと、株式譲渡益又は配当等に対する源泉所得税プラス住民税の合計税率は20.315%ですから
⇒(103万円―100万円)=3万円。税額は、3万円×20.315%=6,094円
⇒(97万円―100万円)＝△3万円。税金0円。
年2.5%の手数料のぼったくり具合が実感できたでしょうか。

2.特別キャンペーン金利。これもあぶない言葉。特別にキャンペーンしてくれている、と思ったらさにあらず。特別なのは最初の3か月だけ。中には7日間だけ、などという商品もあります。また特別キャンペーン金利を謳うのは、外貨建て商品。円建てだったとしてもよく見ると色々条件がついていて、償還時は外貨になったり、一定の為替レートを超えると外貨になってしまうものしか見当たりません。
特別出血サービス期間を「限定しますよ」という意味。
で、多分元利自動継続だと気が付かないうちにキャンペーン金利は過ぎ去っていて、いつのまにか外貨建ての癖に低っい利率に変わっていたりする。
おまけに外貨建てなので為替変動にさらされて、円安になった時にタイミングよく解約できればもうかりますが、円高になったらメッチャ沈む。
しかもタイミングよく解約できない商品だったりする。

ということで、
1.予定利率を謳う商品は、購入時手数料、年間管理手数料、解約時手数料をしっかり見る
2.特別キャンペーン金利を謳う商品は、外貨建てだから無条件で止めておく。

そもそも、銀行からかかってきた営業マン＆ウーマンのお薦めする商品、という時点でお断りするのが予防策としては上策です。
親身に話を聞いてくれるイケメンや美人の営業員が、なぜ親身にしてくれるのか。
あなたからごっそり、がっぽり手数料を稼げると思うからですよ。そこんとこよろしく。
実際に店舗に言って話を聞いてから、お断りするとなると、さらにエネルギーが必要です。特に勉強せずに行ってしまえば、絶対丸め込まれると思ってください。
スーパーに行って、お菓子を手に取って籠に入れたらどうです？レジに行く前に、お菓子売り場に戻って棚に戻すだけの意志力はありますか？

また、次のような用語が聞こえたら話を打ち切って帰ってください。

ファンドラップ
外貨預金
ノックアウト条項
変額保険、外貨建て保険

それでも「投資をしたい」という方、次のキーワードを元に検索して、まずは自分で学習してください。
ネット証券　インデックス投資　信託報酬0.2%以下

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