かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

台所の生ごみ肥料化作戦失敗

家庭で排出される生ごみの70%~80%が水分。それがゴミ収集車の燃費を悪くし、焼却炉の温度上昇を遅らせ、余計なエネルギー消費に繋がっている。
という話を聞きまして、じゃあ、乾燥させて玄関横の植え込みの肥料にしたらどうかしらん。重量だけじゃなくてゴミ出しそのものも減るから一石二鳥じゃん。
と思って始めたわけです。
最初は、乾燥させるのも面倒だから、植え込みの土の中に埋めていました。
ところが植え込みには既に問題が発生していた。右側の植え込みの植物をすべて撤去してわかったことですが、下水に通ずる穴が開いていて、土が流出している。植え込みの壁になっているコンクリの下側が開いてしまっている。じゃあここを砕石と手持ちの金属網で塞いで土が漏れないようにしよう。と思ったらネズミが出入りして土がかき回される。こりゃだめだ。これは以前にもお話しました。
残った土に生ごみを埋めておくと、掘り散らされて食われる。
これじゃあ、いくらやっても土が増えないし、肥料にもなりゃしない。
左側の植え込みは、柚子と山椒の木が生えていて、土の流出もありません。じゃあ肥料になるまでこっちの生ごみを埋めよう。
最初数回はうまくいきましたが、すぐにねずみに掘り散らかされるようになってしまった。
どうやら食べ物の匂いを敏感にかぎつけるようです。結構深く埋めたんだけどな。
しかたがないので、屋上で生ごみを乾燥させることにしました。
屋根付きの物干し部分で乾燥させると、長葱や玉葱の白い部分といった匂いのきついものは洗濯物に匂いが移る。果物ガラや玉葱の茶色部分、葉っぱものといった匂いがきつくないものは屋根の下、匂いのきついものは露天で乾燥をはじめました。
しかし、乾燥させたものを土に埋めても掘り返されて食われる。
そろそろ追い詰められてきました。
しかたなく、植木鉢に土を入れて屋上に移動し、その中に生ごみを埋め込む。雨に打たれて腐るとうまくないので、植木鉢の皿を蓋にして被せておきます。

黒酢作ってんのか、って感じ

土の量が少ないので、なかなか堆肥にならないだろうと思い、日付を書いておき、1か月後に蓋をそーっと開けてみた。
そしたら。
中で小蠅が大量発生して、しかも蓋があるもんだから外へ出られなくて蓋にへばりついて死んでいるもの多数。またつながったまま飛び回っているものもいる。おーい。
土をひっくり返して生ごみの堆肥化具合を確認する気にもならず、そっと蓋を閉じる。
どっちにしても時間がかかりすぎるのと、量を処理できないのでこの選択肢は潰えた。
今度は、並行して乾燥させていた生ごみを焼却して灰にして植え込みにばらまく作戦に方向を変えました。
これはこれで結構問題がある。
試しに燃やしてみて、よく燃えるようになるまで、乾燥に時間がかかることがわかった。長葱の青い所など、カラカラになったようでも容易に火は点きません。
選定した木の葉や枝はすぐ乾くので、これらを下に入れてその上に載せてやっと燃える感じ。非常に効率が悪い上、木の葉や枝の供給が途絶えるとどうしようもない。
おまけに玉葱の茶色い外皮はよく燃えるのですが、ちょっとでも風がくると灰が舞い上がってしまう。周辺が汚れます。
灰になってしまえば、植え込みに巻いても、ねずみ君は食べようがない。そこはざまーみろって感じ。
しかしながら、ここらですっかり気持ちが疲れ果ててしまいました。
現在屋上はすべて片付けて、生ごみはおとなしく台所から燃えるゴミの日に玄関先へ直行。完全に試みから撤退しました。
それにしてもねずみ君達は何でもよく食べますね。
実験として、一種類ずつ植え込みの上に置いて見たのですが、何でも食べる。
アボカドの種。少し齧って放置してあるな、と思ったら消えている。
生姜の皮の剥いたもの。辛いから食べないかと思ったらなくなっていた。
ジャガイモの芽。これはソラニンという弱毒が含まれているけどどうか。やっぱりきれいさっぱり。
卵の殻もなくなっていた。
一日に体重の三分の二の食料を食べると言われるけど、逆に2,3日食べ物がないと死んでしまうらしい。その間に沢山子供を産んでたりするんだろうけど。
わざわざねずみを増産する原因を作るわけにもいかないので、計画は頓挫しました。