かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

2024年からの新しいNISAでどう買うか

山崎元さんが「若い人向け年寄り向け、大口向け個人向け、といったような別々の金融商品があるわけではない。そうした言説は高手数料の商品を売りたい「金融機関にとって都合のよい」商品を売るための陰謀だと疑った方がよい。」とよくおっしゃっています。
経済的合理性からいえば、まったくその通りです。

しかし、「長く」「心安らかに」「それほど時間を費やさず」投資を続けるために、2つの心理的障害を取り除く必要がありました。

「長く」というのは、インデックス投資にしろ個別株にしろ、基本は長期保有して短期的な株価の上下の波を無視して長期的な評価額の右肩上がりの成果を分けて貰うために必要な条件です。

「心安らかに」というのは、買ってからくよくよ後悔しないために、一括投資をせず、ドルコスト平均法と呼んでいますが、少しずつ均等に近い金額を小出しにして金融商品を買ってゆくこと。これによって株価の変動がならされた取得価額になる。
一括投資だと、思い切って資金を全投入した後に株価ががーんと下がったら、ちっとも心安らかでいられない。「あの時買わなきゃよかった」「もっと後で買っていたら」とくよくよしちゃう。
もちろん資金を小出しにするということは、一括投資と比べてリスクをとる金額を後出しにすることですから、株価ががーんと上がっても、一括投資程には利益は享受できません。しかし下がって「心安らか」でなくなるよりもましだと考えています。

「それほど時間を費やさず」というのは、「長く」「心安らかに」投資をすれば、買ってからずっとほったらかしでいられるので、結果的に費やす時間は少なくて済む。

さて、では来年2024年から始まる新しいNISAではどう買い進めるべきでしょうか。

1.どこの証券会社に口座を開くか
2023年は一般NISA口座を楽天証券に開いておりまして、このままほったらかせば2024年は楽天証券に新しいNISA口座が自動作成されるそうです。
対抗馬はSBI証券楽天証券では楽天カード積立で月5万円まで、楽天キャッシュ積立で月5万円まで、楽天ポイントが0.5%もらえますが、投信積立残高に対するポイント付与は一定額達成時の一回限り。
対するSBI証券は、信託報酬率によって率が違いますが、投信残高にポイント付与がある。
ここはまだ時間がありますのでじっくり考えていきます。

2.インデックス投信を買うのか個別株を買うのか
買いたいもの候補は2つ
(1)配当利回りが2%以上の、株主優待ありの個別株
こちらは成長投資枠で買付。年240万円が上限。単年では大した銘柄数も購入できませんが、配当利回りもそこそこあって、貰いたい株主優待のあるものは、従来から取得してきましたので、それを新しいNISA口座で取得し、特定口座や一般NISA口座で保有している株式は手放していこうかなと。
(2)分配実績のないインデックス型投資信託
はい、これはもうeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を筆頭とする、信託報酬率の低い、実経費率も低いインデックスファンドですね。なかでも今まで分配金を出したことのないヤツです。純資産総額が激減したとか、実経費率が上がってしまったとか自体が急変しない限り、従来からつみたてNISA口座や一般NISA口座で買い付けていたものと同銘柄になるでしょう。具体的には
eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)
ニッセイ外国株式インデックスファンド
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))
たわらノーロード先進国株式
それぞれ投資対象範囲やベンチマーク指数が異なりますが、オール・カントリー一本化せず、複数の運用会社の商品を購入し続ける予定です。現在4銘柄ですが3つ又は2つに絞るかもしれません。
オール・カントリー一本という意見もよく見ますが、運用会社の倒産リスクや早期償還リスクがゼロではないのと、従来NISAでやってきたことを変える程でもないだろう、という判断です。

ちなみにETF、例えば2558や2559ですが、新しいNISAでは買いません。
従来特定口座では、源泉徴収時に外国税額控除をやってくれる日本籍ETFが手取も有利だし、確定申告時の外国税額控除も別枠全額控除で、なかなかよかったのですが、分配金非課税のNISA口座では、分配実績のない投信同様、外国税額はとられっぱなしの費用で終了となりますので、わざわざETFを買い付ける理由がありません。
それに100円から買付できる投資信託と違って、一株当たりの価格1~2万円台単位での買い付けとなるし、指値をして必ずその日に約定するとは限らないわけで、ほったらかしメインとしては少々面倒です。
また分配金ありで再投資だと次の図のように、年間投資枠及び生涯投資枠を消費してしまいます。

経済的合理性を追求するだけなら、低コストインデックスファンドで360万円すべて埋めるのが正解かもしれませんが、私も63歳になりましたし、資金が必要ならインデックスファンドを売ればいいじゃん、という話なのですが、「積み立てた元本を自ら崩しにかかるのは心理的抵抗が大きい」ってやつですね。だったら一部自動で配当金を小遣いとして貰う楽しみがあってもいいかなと。
生活費は預貯金で別途確保してあるので、小遣いを設定する必然性はまったくないのですが、ここは経済的合理性を離れた「気分」「機嫌」の世界です。それから株主総会での議決に参加することで、経済情報に自然に触れたり投資先会社に意思表示できるのも地味に意義を感じております。

以上、2023年6月2日現在の予定でした。まとめます。
a.年間240万円の成長投資枠を上限に、配当利回り2%以上の株主優待個別株
b.年間120万円のつみたて枠を上限に、分配金を出したことのない、純資産総額の大きな低コストインデックスファンド4銘柄~2銘柄を毎月積立。