かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

出演オーディションとリタイア後の生き方(2)

otosak.hatenablog.com
前回の続き。
歌唱の三箇所目でつまずいた私は、暗い気持ちで家に帰りました。

やってしまったーしまったーしまったー。
それ以外にあからさまに間違えた所はなかったし、すぐリカバリーしたけど。

うわずってしまった理由は二つあります。
一つは自分で暗譜練習をしている時に、なぜか高めに歌ってしまうことがあったこと。
もう一つは、当日一番目に歌った同じパートの人が、明らかに低かった。アカペラで歌っている途中で「うん?大丈夫かな」と思っていたら、歌い終わった後のピアノの和音が高めだったので、あちゃーやっぱり、と思って、低く間違えることだけは避けたいという気持ちが強かったのです。
暗い気持ちと次の本番のことを考えて忘れようとする前向きな気持ちが交互に繰り返して日曜日と月曜日の午前中を過ごしました。

結果発表は月曜日の午後。ネットで。
該当ページを開くと合格者一覧がパート別あいうえお順にドーンと目に飛び込んでくる。
名前を見つけられなかった時のガッカリ具合といったら筆舌につくしがたし。

13時になったのでおそるおそるページを開いてみる。

更新されていない。

一時間ごとにみていましたが更新されていない。ボーダーラインで揉めたかな。いやいや、土曜日のうちに全部決まっているでしょうよ。

18時過ぎにやっと結果が出た。

さてその結果は。

受かっていました。

やったーやったーやったー。
うれしい。
反面落ちた時のガッカリ感、というよりガックリ感。落差はげしい。

でも少人数歌唱の対象者からは外れていました。ソロ候補からも。
あのパフォーマンスで何を贅沢言っているんだ。
という感じですが、受かったら受かったでもっと上位を望んでいる。くやしさ。
あの歌唱で受かっただけでも御の字なのに。欲は限りないですね。

リタイヤ後の生き方

これまでの話は「こういう世界もありますよ」というご紹介でしたが、趣味の世界になんでそこまで荒野を目指すのかな、と思った方もいらっしゃると思います。
リタイア。自由な時間。好きなことし放題の時間。
ゲーム、ネット、テレビ、映画、読書、ごろごろ。好きなことに好きなだけ時間を使う。
あこがれます。

でもね、すぐ飽きてくる。何事にも縛られない時間を持て余すようになります。
そしてダラダラしている自分の人生が味気なく感じるようになる。私はそうでした。
家事はやるけれど、ネット見てダラダラ一日が終わると自分の時間を無駄にしたような気がしてしょうがない。昨日より今日、今日より明日、少しだけでも進歩した自分でいたい。それこそ生きているってことじゃないか。そんな風に思います。
少なくとも私はそういう人間です。

一方でずっとダラダラしていたい私もいる。
でもそれだとイライラする自分もいる。
高校一年生の時に部活で合唱に参加してから、社会人一年目を除いて、ずっと合唱を続けてきた。続けられる趣味、ライフワークを見出せた私は幸運だったと思います。
でもよい声、素材を持っている訳ではなく、だから音楽大学の声楽科を目指す路線は最初から降りてしまったし、合唱団でソロを貰えるような実力や素質を持っていないし、長年やっているのに人を感動させるような歌唱ができる訳ではない。しょっちゅう自分に絶望している。今でも。
でも歌を手放すことはない。歌が好きなので。

参考になったかどうかわかりませんが、リタイアして完全自由になったと思った途端、自由な自分にイライラしてくることもある、と知ってほしいのです。
ボランティアでも、サークル活動でも、土いじりでも、何でもいいのですが、他の人や生き物から始終必要とされる、決まった期日までに次々にやらなくちゃいけない状態に自分を組み込んでおくとダラダラした挙句イライラする自分をうまいこと調節できる。
ダメ出しをされることで「自分はまだまだだなあ」という絶望感と同時に「もっとやるべきことがあるよね」と擦りむいた膝をなぜながら未来を見つめる自分に出会うこともできる。人の痛みがわかる年寄りになれるかもしれない。

そんな人生の充実の工夫を、ここを読んでくださったあなたが見つけられるといいなあ、と切に思います。