年末になる前に、
・特定口座の損益通算
・今年のNISA枠埋め
をする方は多いと思います。
特定口座申告の前に確認
特定口座に配当等を受け入れるためには、
1.特定口座(源泉徴収あり)「配当金を受け入れる」を選択
2.個々の配当等の権利確定時までに、配当等の受け取り方法3通りのうち、株式数比例配分方式を選択
しておく必要があります。
特定口座の損益通算
特定口座内の株式譲渡益については、譲渡のたびに譲渡損と譲渡益を通算して源泉税を調整してくれるのですが、
同じ特定口座の配当等との損益通算は年末に行われて、翌年1月初旬に源泉税が還付されます。
一つの証券会社の特定口座であれば、これで申告なしで完結とすることも可能です。
VOOやVTIなど米国籍ETFの分配が年末ぎりぎりになって入金することがあるので昨年の状態を見ながら損益通算の計画を見積もってください。
他の証券会社の特定口座と合算して損益通算をしたいときは、確定申告により申告分離課税を選択します。
その場合、譲渡損を申告したい場合に限って、同一特定口座の配当等所得を同時に申告する必要があります。
1年間が終わった結果としての譲渡益だけ、配当等だけ、確定申告に持っていくことは可能ですが、譲渡損を申告したければ配当等も一緒に申告しなければなりません。譲渡ごと、銘柄ごとの選択はできないということです。
余談ですが、上場株式等の配当等に株式数比例配分方式を選択すると、一般口座で持っている上場株式等の配当等も特定口座に入ってきます。
今年のNISA口座の枠埋め
年間上限は、
つみたて投資枠 | 120万円 |
成長投資枠 | 240万円 |
です。
楽天証券の場合ですと、クレジットカード引き落としであれば昨年の2023.12.12までに、2024.1以降の積立設定を毎月10万円にしておけば120万円丁度枠が埋まっているはずですが、
・クレジットカード有効期限切り替えでミスをしたり、
・前年12月12日までに設定することを忘れたり、
枠ちょうどを使い切ることに失敗することもあります。
そうした時は、証券口座引き落としでボーナス設定をして枠を埋める選択があるのですが、
投資信託の場合、購入ポチから約定、受け渡しに6日7日かかる商品も多く、受け渡しが翌年になってしまうと
・今年の枠が使えない
・翌年の枠を自動消費 NISA口座を他の証券会社に移せない、枠の使用額が変になる
ことが起こり得ます。
eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)の年内受け渡しは12月23日15:30までの申し込みです。
otosak.hatenablog.com
思っているよりも早仕舞いなので気をつけてくださいね。