山崎元さんがとても興味深い記事をあげてくださっています。
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私が一番気になったのは、ここ
もう一つには、株式投資は企業や経済の成長に賭けてリターンを得ようとする行為だという素朴だが正確ではない理解を持っている人たちを、自らの誤りに気づかせたいと思う、多少意地悪でお節介の気持ちが湧いた。
株式へ投資する投資信託や個別銘柄株を持つのは、株の発行会社の成長や、経済全体の成長の成果を貰う行為なんだ、と素朴に思っちゃいますよね。
実はそうじゃないんです。そう言える場合も含まれているというべきでしょうか。
一株当たり利益がマイナスだろうが、株価の変動を嫌う勢(=預金勢)が投資していない段階ですでにリスクプレミアムというのが含まれている。その大きさは測りようがない。購入した時点から後、価格が変動してどこへいくかわからないという性質を持つがゆえに、国債利子にプラスアルファした期待値がついている、という意味です。
ちょっとわかりづらいですね。
価格の特に上方へ向かう原因としては、企業の成長、経済全体の成長、インフレによる名目値につられての上昇、株式市場への資金流入、他の金融商品の相対的な人気不人気、と色々ありますが、じゃあ買った時の株価と比べても意味がない。なぜなら買った時の株価が割高なのか適正なのか割安なのか知るすべがないからです。
買わずに見ている時、買った時、買った後持っている時、売った時、いずれもついている株価というものに確たる根拠を見出すことができない。ふわふわしている。これ全体がリスクプレミアムを生み出す源泉なのでしょう。