キャッシュカードすら嫌っていた私の親
私の亡くなった両親の世代ですと、銀行のキャッシュカードでも持つのは嫌だ、みたいなことを言っていて、それはそれで困ったこともあったのですが、通帳や印鑑の場所を終活の一環としてまとめておいてくれて、その場所も教えて貰っていましたから、「親の銀行預金口座がどこに作ってあるのかわからない」という問題は起こりませんでした。
預金通帳現物を確認して遺産分割協議書や戸籍謄本などを揃えて解約をしていけばよかった。
キャッシュカードどころか無通帳口座も普通な今
私の世代になりますと、そもそも無通帳式の口座、ネット銀行の口座というのがありますので、開設時に本人宛郵便で来た銀行名やログインIDを書いた紙をまとめておいて、パスワードを書き換えたのであれば、ログイン初期パスワードを二重線で消して上に書いておけばよい、わけでもないです。
なぜかというと、ログイン後に第二パスワードやら取引パスワード、登録メールアドレスなど付加的な情報を入力していることもあり、登録情報のページでも*(=アスタリスク)表示で見えない、登録メアドに確認コードを飛ばして追加入力するものもありますから、登録メアドがわからないとかもう解約しちゃった、なんてこともありますから、物理的視覚的に別途保管しておく必要があります。
ログイン登録情報
私もそうですが、皆さんも、銀行口座や証券口座といった金融機関の把握とは別に、更にあちこちのホームページにマイアカウントを開設して個人的な情報を登録していることと思います。中にはクレジットカード情報も保存しているものがあるかもしれません。
サブスクリプションの恐怖
そのうち、定期的に課金が発生するサブスクリプションは残された家族に迷惑がかからないよう、真っ先に物理的視覚的に明らかにしておくべき事柄です。
先日SNSのタイムラインで見た怖い記事。
亡くなったお父さんはサブスクをクレジットカード引落にしていた。
遺族はそのサブスク契約の存在すら知らずにいたところ、いきなり弁護士事務所名で未納のお金を払えと文書を郵送して来た。
銀行口座が死亡で凍結されたのでクレジットカード引落が不能、クレジットカード会社はカードを無効処理。
ところがサブスク会社は時間の経過毎に支払われないで積み上がったサブスク料金を弁護士事務所を使っていきなり請求。
サブスクのログインIDやPWが分からないので、停止ができない。
怖いですね。
料金が発生しない登録情報だって安全とはいいきれない
アマゾンや楽天、googleplayやAPPstoreみたいに、実際にアクションしたときだけ課金が発生するものはほっておいて大丈夫かといえばさにあらず。
先日は使わなくなっていたappleIDに登録したクレジットカード情報が流出して勝手に使われた、なんてこれまたおっかない話がタイムラインから流れて来ました。
これら決済手段の登録や二段階認証の携帯番号の登録についてもリスト化して紙に印刷しておくのが正しい終活でしょう。
使わなくなった登録情報の整理
使わなくなったサブスクやマイページのログイン情報は随時退会、消し去るべきと思いますが、これがなかなか手ごわいです。今回終活の一環としてやり始めましたが途中でちょっと疲れて中断しております。
一つには、登録ページを削除できないものがあること。どこを探しても削除ボタンがない。または削除したければサポートセンターに電話して、なんて書いてある。
クレジットカード情報の登録項目がないやつは、必須項目を意味のないアルファベット一文字に更新して、紙のリストにはその旨ログインIDとPWと共に事情を書いておく。
といっても遺族に迷惑であることは変わりないけど。
退会できて情報を消去します、と謳っているものも信用できない気がするので、先にクレジットカード情報は空白にして、登録情報も消せるものは消したいところ。
ネット断捨離の道は険しい
Googleに管理をお任せしている自動作成PW含めて、登録年月日とID、PWの一覧をwordに打ち込んであるのですが、URLを書いておかなかったため、ログインページがなくなったもの、統合されて消えたものについては捜索を掛ける羽目になった。
今使っているものも依然として多数あります。
そんなわけでネット上の断捨離も容易ではありませんね。消したものを除いても、今数えたら109個もあった。
無料BBSなんか、パスワードを何べん入れても無効ですと跳ね返されるので、”パスワードを忘れた時は”ボタンを押したら、かなり前に解約したプロバイダのメアドに飛んだらしく、どうしようもない。無料でたいした書き込みはないから、サービス自体が閉鎖されるのを待とう。
なんて失敗もしちゃいました。
皆様も整理頑張ってくださいね。立つ鳥跡を濁さず、できるだけ、でいきたいです。